大胆で象徴的なデザイン
フロントグリルの「MACK」シグネチャーは、パイオニアが紛れもなくマックのブランドであることを強く主張している。ヘッドランプはグリルトリムと一体化した統一感のあるデザインで視覚的なインパクトを一層高めている。
また、同社の象徴であるブルドッグのエンブレムについては、パイオニアのエクステリアデザインを手がけたチーフデザイナーのルーカス・イェーツ氏が次のように語っている。
「マックの象徴となっているブルドッグをボンネットのより目立つ位置に再配置しました。台座の上に置かれたブルドッグのボンネットオーナメントはトラックのデザインに溶け込んでおり、エアフローを整えるためエアインテークとの位置関係を調整しました。これによりブルドッグは単なるエンブレムではなく、トラックの性能にとっても不可欠の要素となりました」。
グリルは金属形成メッシュによるガラス繊維強化プラスチックを採用しており、剛性と軽さを両立した。
ヘッドランプには氷の付着を防ぐデフロスト機能が標準で備わるが、レンズに熱風を送り込むタイプだという。従来のLEDランプヒーターはレンズに埋め込んだワイヤーを使用していたが、オプション装備で見た目にも劣っていた。新型ヘッドランプはあらゆる気象条件で最適な視界を確保する。
ドライバー重視の快適性と安全性
パイオニアの内装はディーラーやドライバーからの広範なフィードバックに基づいて設計された。また、バージニア工科大学が行なった40人のプロドライバーによる人間工学・キャブ機能評価も内装設計に取り入れられた。インテリアデザインを担当したヴィンス・ローカーズ氏のコメントは次の通りだ。
「パイオニアの内装はあらゆる側面にプロドライバーの視点を取り入れています。ディーラーネットワークと連携し、ドライバーの悩みや日常業務のニュアンスを理解しました。そのおかげで独自の機能を開発することができ、これがドライバーの快適性と生産性に大きな違いをもたらすことになるでしょう」。
パイオニアにはマック独自のプレミアムシートシステムも導入されている。幅が広く、高さのあるフレームと拡大されたショルダーエリア・ヘッドレストエリアを特徴とし、マックで初めてシートの両側にアームレストを装備した。アームレストはシートサスペンションが効くので、固定されているドアパネルに腕を置くより快適だ。
「このシートデザインはドライバーの快適性を根本から変えます。弊社で初めての試みであるとともに、シートに冷暖房機能と長距離運転の疲労を軽減するマッサージシステムを搭載するOEMはマックだけです。新しいシートと新設計のサスペンションを組み合わせれば、これ以上スムーズな乗り心地は他にありません」(同氏)。
そのほか、プッシュボタンスタートやステアリングコラムでギア選択が可能な「mドライブ」トランスミッションレバー、ステアリングの下部をフラットな形状として乗降性を向上したフラットボトムステアリングホイールなど、ドライバーの快適性を高めるために革新的な技術を搭載している。
キャブ内では、スマートフォンなどのワイヤレス充電オプションと、ドライバーが好みに応じてカスタマイズ可能なスイッチレイアウトを提供し、よりパーソナライズされた直感的な運転体験を実現する。
オプションのアップグレードとして組み込みのパーキングクーラーも導入された。先進的な電動APU(補助動力ユニット)によりエンジン停止中も涼しさを保ち、アイドリングすることなく車内の冷却ができるので、エネルギー効率の向上と排出削減に貢献する。サステナブルで快適な運行を実現するには必要な装備だ。
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