ちょっと前になりますが、首都高で大型トラックが道路を塞いて停車し、降りてきたドライバーが後続の乗用車を叩いたり怒鳴ったりするSNSの動画が拡散されました。
確かに運転中はイライラすることもあると思うし、他者に怒りをぶつけたくなることもあると思うのですが、それをしないのが常識ある大人の行動というもの。
そこで今回は、スクラップトレーラに乗っている尾山ママ、バラセメントトレーラに乗っているかんちゃんに運転中にイライラした時の対処法を聞いてみました。
文/尾山ママ・かんちゃん、写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
*2025年3月発行「フルロード」第56号より
無理な割込みに怒り心頭 尾山ママの対処法
運転中のイライラや怒りですが、毎度似たようなことが多いです。乗用車の無理な割り込みでブレーキ踏まれたりね。
大きなトラックと大きなトラックの間によく割り込めたもんだと思います。「後続のトラックが停まれなかったら、あんたペッタンコになるよ!?」と思うのですが、そこのところどう考えてるんですかね?
お金さえ払って教習所に通えば運転免許証はいただけますが、教習所はそういうところまで教えていただけたら良いのではないかと思う今日この頃です。
こちらもすぐには停まれないから車間を多めに取っているわけで、「どうぞお入りください」と開けているわけではありません。そういうことをされれば頭に来ますよね。
大昔の若い頃は、トラックを下りていったこともありますが、もう年寄りなのでやりませんよ。
じゃあどうするの? と言ったら「こんちくしょー! 何すんだぁ!」と大声で怒鳴ります。もちろん車内で独り言ですよ。
重量積んでいるので追いかけることもできませんし、そんなことしたって何にもなりませんから。自分が気分悪くなるし、疲れるだけなので……。
怒ったりイライラしたりすると注意力も落ちますし、危険ですから独り言が増えました。
窓はしっかり閉めて、大きな声を出すのって良いのかも知れませんよ。誰にも迷惑をかけないし……。そして甘いものを食べて落ち着いています!
そうそう、こういうことだけ書くと乗用車ばかりが悪者になってしまいますが、トラックも人のことを言えたものじゃないです。ほんの一部の人だと思いますけど「プロの運転手なのに!?」と、頭に来るというよりは情けなく思います。
こういう一部の人のおかげで「だからトラック運転手は!」と言われるんですよね。お忙しくて急いでいらっしゃるんでしょうが、危険運転は止めてくださいね。
意外と効きます「6秒我慢」の心得 かんちゃんのいなし方
運転中の「怒りとイライラ」にはいろいろなタイプがあると思います。もちろん自分以外のことに対してのことあれば、自分自身にイライラするっていうことも私の場合は多々あります。
運転中に他のドライバーさんに対しての怒りやイライラはですね、私の場合、45歳くらいから何か危険なことをされても「うわぁ、ぶつからなくて良かったぁ~」と、まずはホッと一安心するというのが最初にきます。
たとえ相手が100%悪くても、そう思います。そして少し時間がたって落ち着いてから状況を自分なりに考え直しているうちに、だんだん腹が立って「怒りとイライラ」が募ってくるいうのが最近の傾向ですね。
その頃には相手はどこかに消えてしまい、怒りのぶつけ処がない感じです。でも歳のせいもあるのか、不思議と少し時間が経つと「自分はあんな行動は取らないようにしよう」と心に強く誓いながら自然と落ち着いてくるって感じでしょうか。
相手が関係してくる「怒り&イライラ」は、相手の考え方や状況などいろいろとあるので、「100%相手が悪い」というのはそうそうないような気がします。
でも「怒り&イライラ」がMAX状態だと、なかなか落ち着いて相手の状況を把握するなんてことには頭が回らないですよね。そういう時は自分が「怒り&イライラMAX状態」なんだということを自覚すること、自覚できることが大切なような気がします。
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