油圧ポンプの電子制御化でさらなる性能アップを実現
新型のもう1つの大きな開発テーマであるポンプ性能アップは、最小吐出量を下げつつ最大吐出量を上げる「吐出量領域の拡大」を狙ったもの。
最小吐出量は下位機種の「ピストンクリート PY120-33C」の約15〜20リューベを、最大吐出量はPY120-33Cと上位機種の「ピストンクリート PY165-39」の165リューベの間の140リューベが目標値に設定。
油圧ポンプの制御方式を従来のレバー方式から電子制御式に変更することでで、最小吐出量はシリンダー径8インチの8B仕様で約9〜11、9インチの9B仕様で12〜14リューベ、最大吐出量は8B仕様の標準モードで114、高圧モードで82リューベ、9B仕様の標準モードで138、高圧モードで99リューベを実現した。
ちなみに電子制御式油圧ポンプは応答性が劇的に良くなり高負荷時のエンスト防止に寄与。また電子制御化は実用領域の性能アップももたらし、作業時間の短縮やCO2削減にも貢献する。なおコンクリートポンプと4段M型ブームは従来型のものをキャリーオーバーしている。
なお、レモンイエローとサマーオレンジの車体カラーが印象的な取材車両は、関東圏でいち早く新型を導入した鹿島伊藤博組の導入車両。39mブーム車と33mブーム車の間を補完するべく導入されたもので、あまり導入の決め手はポンプ性能アップによりあまりエンジンを回さなくても80〜100リューベの打設が可能な点(低騒音)だったという。
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コメント
コメントの使い方極東の車は貧配合に弱いというイメージが強いがどうなのかな! 例えばネクスコ配合は押せるのかな?