次期ギガ/クオンは2028年デビュー!? いすゞの新型車投入スケジュールが明らかに!

次期ギガ/クオンは2028年デビュー!? いすゞの新型車投入スケジュールが明らかに!

 いすゞ自動車はこのほど、2030年度にグループ新車販売台数85万台、売上高6兆円・営業利益率10%の達成をめざす中期経営計画「ISUZU Transformation - Growth to 2030」(略称:IX)を発表した。この発表では、いすゞとUDトラックスの新型車投入計画の一部が明らかになっている。いったいどのようなクルマが投入されるのか、一部推測を交えつつ紹介しよう。

文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真・図版/フルロード編集部、いすゞ自動車、UDトラックス

いすゞとUDでモデル共通化

中期経営計画「IX」を説明するいすゞ自動車の南 伸介社長COO
中期経営計画「IX」を説明するいすゞ自動車の南 伸介社長COO

 いすゞ自動車の南真介社長COOは、「(いすゞと)カルチャーが異なるUDとの組織的な統合はデメリットがある」として、いすゞがUDを吸収合併することは否定している。しかしトラック製品については、いすゞ・UDで共通化していくことを基本路線とし、同一のクルマを「いすゞ」「UD」の2つのブランドとネットワークで販売する方針だ。
 
 その第一弾として昨年3月、いすゞの大型トラック「ギガ」のトレーラ牽引用モデル(トラクタ車型)が、UDの「クオン」トラクタ車型をベースとした共同開発車(通称「上尾モデル」)へ移行した。これによって、セミトレーラ牽引タイプ(セミトラクタ)は全面的に上尾モデルとなり、フルトレーラ牽引タイプ(フルトラクタ)はいすゞオリジナルと上尾モデルが併存している。

 UDでもさきごろ、三菱ふそう「キャンター」をベースとしていた小型トラック「カゼット」を、いすゞ「エルフ」ベース車へ一新した。中型トラック「コンドル」は、2017年からいすゞ「フォワード」ベースのOEM車をラインナップしてきたが、今後はその拡販に力を入れていく。

 トラック製品の共通化は、海外市場向けモデルでも進めていく計画で、いすゞはUDの「クオン」「クエスター」をいすゞブランドで展開し、UDは「エルフ(海外名:Nシリーズ)」「フォワード(海外名:Fシリーズ)」をUDブランドでも扱っていくという。

 いすゞは中型と小型、UDは大型……と棲み分けたかのような印象だが、実は海外市場向けのいすゞ「Fシリーズ」は、日本でいえば運転に大型免許が必要な車両総重量(GVW)11~26tクラスの大型モデルが多く、しかも近くグローバル戦略車へのフルモデルチェンジを予定している。

 つまり『大型トラック』のうち、GVWの軽いレンジはいすゞベース、重いレンジはUDベースへ統合する方向とみられ、現在UDが海外市場向けに展開している「クローナー」と「クーザー」は、新型FシリーズおよびNシリーズベースのUDブランド車へと移行する可能性が高いと思われる。

IXで示されたいすゞトラック製品の今後の展開
IXで示されたいすゞトラック製品の今後の展開

次ページは : 次期ギガ/クオンはレベル4自動運転機能を搭載か

最新号

ナニワの海コンお姉さんが赤裸々に描く問題作!! 君知るや女子の気苦労

ナニワの海コンお姉さんが赤裸々に描く問題作!! 君知るや女子の気苦労

ナニワの海コンお姉さんを自称するゆでさん。今では 同じ海コン仲間の男性ドライバーと、時には丁々発止と渡り合い、時には和気あいあいと語り合う立派な海コンドライバーに……。そんなゆでさんにも人知れず嘆かざるを得ない女子の気苦労がありました。