スカニアがバッテリーEVラインナップをさらに拡大! ダンプ・ミキサ車なども電動化可能に

グリーンで効率的なバッテリー

スカニアがバッテリーEVラインナップをさらに拡大! ダンプ・ミキサ車なども電動化可能に
こちらは従来から設定のある「25 P」。後ろは2軸だが6×2駆動だ

 電気自動車市場は、一部の分野が他より急速に成熟している。その理由の大部分は充電インフラの入手性(アクセス)だ。

 ただ、車両にとって正しい充電ソリューションを決定することは難しくない。スカニアは顧客のセットアップを手助けするために包括的なガイドを提供している。

 「BEVの充電は複雑だ、というのはよくある誤解です。多くのお客様は、私たちが設計・構築を案内できるような標準的な駐車場での充電ソリューションでもうまくやっていけるでしょう」。(同氏)

 スカニアのBEVトラックには、バッテリーに関して重要な数字がある。バッテリーの寿命が「130万km」という走行距離に合わせてあるということだ。つまり、トラック自体の設計寿命と同じ長寿命になっているのだ。

 また、競合製品と比べた場合、バッテリーによる二酸化炭素排出量は3分の1となる。これは大量のエネルギーを必要とするバッテリーの製造において、再生可能エネルギーを用いて製造しているからだ。

 スカニアは角柱型のリチウムイオンバッテリーを採用しており、これを本社のあるセーデルテリエ(スウェーデン)でバッテリーパックに加工している。総容量は416~624kWhで、SoCに表示される利用可能な領域はそのうちの83%となる。総重量29トンでの航続距離は最大で520kmに達する。

 「BEVトラックへの移行は目前に迫っています。変革しない理由が急速に失われるいっぽうで、乗り換えるべき理由は毎日のように誕生しています。加えて、当局の要求や企業の調達担当者の意向、なによりもドライバー達に愛されているという事実を見れば、この業界でBEVトラックのシェアが急拡大している理由は明らかでしょう」。(同氏)

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