スウェーデンの大型トラックメーカー・スカニア社の最新モデル「スカニアSUPER(スーパー)」に公道試乗した。新開発パワートレーンを搭載する「SUPER」は、世界のトラックドライバーを魅了してやまないスカニア車に、どのような魅力をもたらすだろうか。
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
試乗車は国内セミトラクタ市場の売れ筋
試乗車は、最下段ステップから運転席フロアまでの高さが905mmの「Gキャブ」をマウントした2軸4×2駆動のセミトラクタモデル「420G A4×2LA」。第5輪荷重11.5トン、ホイールベース3350mmの後輪エアサス420PSシャシーで、国産セミトラクタの売れ筋とほぼ同等の車格である。
見た目はいままでの大型スカニア(通称NTG)とあまり変わらないが、フロントグリルの中央にはSUPERエンブレムが収められ、一発で「SUPERだ」とわかる。実はガンメタより少し明るいフロントグリルのフレーム色(グロッシースチールグレー)もSUPER専用である。
もちろんスカニアSUPERのバリエーションである「420G A4×2LA」は、SUPERのゆえんたる新開発パワートレーンを搭載する。エンジンは12.7リッター直列6気筒の「DC13 176型」で、最高出力420PS/1800rpm・最大トルク235㎏m/900-1280rpmを発生。トランスミッションは14段AMT(クローラ1段+メイン12段+オーバードライブ1段)で、2ペダルで運転できる。後輪を駆動するドライブアクスルは、ファイナルギア比が日本向け標準の2.85を装着していた。
この試乗車には、20トンのダミーウエイトを積んだ全長14mのセミトレーラ(シングルタイヤ3軸エアサス・サイドカーテン式カーゴボディ)が連結されており、GCW(連結総重量)は35~36トン、連結全長は17~18mほどとみられる。
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