将来の中型トラックを想定した設計
B7.2の名が示すとおり、排気量はB6.7(6690cc)から拡大している。シリンダー内径は107mmのままだが、行程を133mmとして9mmストロークアップしたことから、7175ccになっている。
同社は7.2リッター化について、「グローバルプラットフォームとして、性能や耐久性を犠牲にすることなく、顧客(編注:自動車メーカーのこと)の車両が将来にわたって対応できる設計とした。排気量の拡大により幅広いトルクレンジを提供でき、さまざまなアプリケーションやデューティサイクルにも柔軟に対応できる」と説明している。
動力性能はピークパワー・ピークトルクの発生回転域こそ不明であるものの、B6.7と同じく最高出力240~340hp・最大トルク90~138kgm(881~1356Nm)であることが公表されている。この数値自体は、顧客が中型トラック用エンジンに望む出力レンジを維持するものだが、燃費性能は向上しているだろう。
また、アイドリングストップ&スタートシステムや圧縮圧解放式エンジンリターダ(カミンズはジェイク・ブレーキ社を傘下に持つ)、エンジンオイル交換間隔拡張用オイルパン、48V高出力オルタネーターといったオプションも用意される。
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