いすゞオーストラリアはこのほど、小型・中型・大型の各トラックをフルモデルチェンジし、ブリスベーントラックショーで一般公開した。その中でも日本にはないモデルが、大型トラック「FXY」だ。日本の「ギガ」とほぼクラスだがギガとは違う「FXY」とは、どんなトラックなのだろうか?
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/いすゞオーストラリア、いすゞ自動車、フルロード編集部
ギガともS&Eとも違ういすゞの大型
いすゞは、オーストラリアのトラック市場で36年間にわたってトップシェアを保ち続けている強豪で、特に小型と中型はともにシェア50%前後でライバルを圧倒、大型も14.5%で3位という地位を得ている。
今回のフルモデルチェンジでは、小型トラックの「Nシリーズ」、中型トラックの「Fシリーズ」ともに、日本の現行型「エルフ」「フォワード」の豪州向けモデルであるのに対し、大型トラックの「FXY」は、日本の「ギガ」とは異なる海外市場専用モデルだ。
FXYは、車両総重量26トン級のエアサス3軸6×4の大型トラックで、ギガとほとんど重なるクラスだが、シャシー設計が専用となっているのが大きな違いである。また、新興国向け大型トラック「いすゞS&Eシリーズ」(UDトラックス「クエスター」のいすゞブランド車)ももちろん別のモデルである。
FXYともっとも近いのは、現行型フォワードの大型モデル『フォワードFVR/FVZ』で、新開発シャシープラットフォームを共有している。しかしFXYのシャシーは、より重く、よりヘヴィデューティーなバリエーションとなっている。
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