拡張性を考えたレイアウト

公式プレスリリースでは触れられていないが、外観写真をみると、吸排気バルブ駆動はB6.7のSOHCから、B7.2ではDOHCに変化していることもうかがえる。カムシャフトの駆動はB6.7と同じくギヤトレーンだろう。
HELMプラットフォームは、ディーゼルだけでなく、ガス燃料、水素燃料にもあらかじめ順応した基本構造を備えるコンセプトなので、DOHCヘッド採用は、筒内噴射インジェクタや点火プラグおよびその配管・配索のレイアウトを考慮したものと思われる。
また、排ガス対策として可変バルブタイミング機構を装着する場合でも、DOHCヘッドは有利になりうる構造で、随所に拡張性・発展性を考えた設計がうかがえる。
B7.2エンジンは、まずノースカロライナ州のロッキーマウント工場で生産をスタートし、2027年から北米市場向けに供給を開始する予定である。
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