ドライバーに寄り添うホスピタリティを具現化
新型エルフではドライバー目線の開発を掲げ、乗る人や使う人への深い思いやりを具現化したホスピタリティが謳われている。
内装についてはインストルメントパネルからシート、トリムに至るまで一新し、使い勝手の向上を目指して開発。
操作性についてもこだわり、スイッチ類はゾーニングして使用頻度と緊急度に合わせて極力ドライバーに近いスイッチであるべきものとそうでないものに分類して最適に配置を行なった。中でも使用頻度の高いスイッチ類はステアリングスイッチに設けている。
居住性については長時間の運転で蓄積する疲労を軽減するために、ドライビングポジションと運転席シートを改良。シートスライド量やステアリングのサイズ、ペダル類の配置を見直し、安全運行に貢献するほか、小柄な人から大柄な人まで運転し易いキャブ設計が行なわれている。
いっぽう、新型フォワードついてはエルフと一貫性のあるグラフィックでありながら、中型トラックらしい堅牢さと車格感を表現し、前モデルではややわかりにくかった小型・中型とのデザインの差別化が図られている。
インテリアのデザインは、斜めのキャラクター要素を強調した上広がりの特徴的なスタイルで、動きや軽快感を表現。また、エルフと同じくスイッチ類のゾーニングを図り、長距離走行に適した大型トラック譲りの高機能シートを新たに設定するなど、操作性と居住性を向上させたのも特徴である。
グッドデザイン受賞の評価
機能・デザインあらゆる面で進化を遂げ登場した新型エルフ・新型フォワード。今回ダブル受賞を果たしたグッドデザイン賞の審査員は、新型エルフを次のように評している。
「17年ぶりのデザイン刷新から、日本特有のロジスティックモビリティが直面する環境変化と課題に対して、デザインチームの積極的な取り組み姿勢が感じられた。変化と課題とは物流量の増大であり、ドライバーの多様化、そして事業者の担う責任の増加だ。
これらの複雑な変化と課題に対して、デザイナーチームは一つ一つ丁寧に向き合いながら、機能改善、快適性向上、周囲への配慮、そしてブランド継承について、エクステリアとインテリアのデザインに的確に実現していることを高く評価した。さらに環境への配慮を欠かさずEVモデルも準備されている」。
いっぽうで新型フォワードは、
「同時に発表されたエルフと、ブランドとしての統一感をグリルやランプで図りつつ、グリルにボリュームを持たせており、上級車種としての差別化も明確。グリル、ヘッドランプ、サイドウインドーの斜めのラインを揃えることで、前面から側面にかけてのつながりも感じられる。
インテリアはトラックに求められる機能にきめ細かく対応しながら、2トーンカラーとすることなどで無味乾燥な空間から脱却。「仕事に誇りが持てる場」を提供することで、ドライバー不足などの課題解消につなげようという姿勢は共感できるものだ」と評している。
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