純ディーゼルでもCO2は減らせる!! 大型トラック「スカニアSUPER」の新開発パワートレーンを探る!

純ディーゼルでもCO2は減らせる!! 大型トラック「スカニアSUPER」の新開発パワートレーンを探る!

 スウェーデンの大型トラックメーカー・スカニア社の最新モデルが「スカニアSUPER(スーパー)」だ。スカニアにとって歴史的に意味のある『SUPER』を、最新モデルで久しぶりに名乗る理由は、新開発のパワートレーンが非常に高性能だからである。

文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/フルロード編集部、SCANIA

スカニアSUPERの「SUPER」とは?

スカニアSUPERが搭載する新開発パワートレーン
スカニアSUPERが搭載する新開発パワートレーン

 現行型のスカニア大型トラック(通称NTG)は、2021年秋に大幅改良を実施した。この改良で登場したのが「スカニアSUPER」である。日本市場向けの「SUPER」は、コロナ禍の影響により、2024年後半からのデリバリー開始となっている。

 ところで「スカニアSUPER」というのは車名ではなく、新開発パワートレーンを採用する車型に対する通称である。「SUPER」とはもともと、スカニアが初めて大型トラック用ディーゼルエンジンでターボ過給を導入した際に用いた通称だが、1961年当時それは非常に先進的で、実用例はごく限られていた。
 
 その故事を踏襲するほどの新開発パワートレーンとは、12.7リッター直6ディーゼルエンジン、電子制御機械式自動変速機(AMT)、ドライブアクスル(駆動軸)で構成されている。

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