死亡・重傷事故は減少
いっぽう、死亡事故・重傷事故の合計は994件で2023年の1062件より減少した。死亡・重傷人数は1052人、トラック1万台当たりの死者・重傷者数の合計は7.93人となり、こちらも前年より改善した。ただ、一昨年(2022年)と比較するといずれも悪化しており、長期的には横ばいとなっている。
全ト協のプラン2025では死者・重傷者数の合計が970人以下(1万台当たり6.5人以下)となっているので、5カ年計画の最終年を残して依然として目標とは開きがあり、目標達成に向けて具体的な対策が求められている。
死亡・重傷事故では「大型」(49.3%)とともに「中型」(45.0%)も多く、中型以上のトラックが95%近くを占めている。事故類型の傾向は「横断中(横断歩道)」が多いほかは死亡事故と変わらない。
時間帯は「8~10時」が15.1%、「10~12時」が14.3%で、合わせると全体の3割弱がこの時間帯に起きており、深夜・早朝に多い死亡事故とは異なる傾向にある。
車両区分別に前年と比較すると、大型の割合は52.3%から49.3%に減少し、「中型」および「普通」の割合が増えている。死亡・重傷事故は、中型では「高速道路」、普通では「一般道路」で増加している。
特に交差点での事故が多く、追突事故の1.1倍となった。交差点での死亡・重傷事故には次のような特徴がある。
・直進事故の5割以上が対自転車で、対自転車の4割以上が準中型車
・左折事故の9割近くが対自転車で、対自転車の8割以上が大型車
・右折事故の8割近くが対歩行者で、対歩行者の4割以上が大型車
・対歩行者の直進事故は第二当事者(被害者)の6割以上が70歳以上
・左折事故の第二当事者は小学生から80歳代まで幅広い年齢層
・対歩行者の右折事故は第二当事者の6割近くが70歳以上
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