■問題解決に荷待ち時間の記録は有効か!?
いっぽう、荷待ち時間問題を解消するためにはどういった方法が有効だろうか。
ドライバーにとって荷待ち時間は「労働時間」の範疇だが、問題は事実上タダ働きとなるケースが多い点だろう。荷待ち時間を運賃請求等に活用するためには、記録することが重要であり、また平成29年7月からは適正な取引を実現するため小型や8トン未満の中型を除き記録の義務付けが始まっている。
ただ、「あなたのお勤め先では、荷待ち時間をどの程度記録していますか。」との質問では、「30分単位」が25.7%、「1時間単位」が11.0%となったが、「全く記録していない」は34.9%と多く、「わからない/答えられない」も22.0%となっている。
このうち「全く記録していない」「わからない/答えられない」と回答した方以外に、「記録された荷待ち時間のデータは、運賃請求等で活用されていますか。」と質問したところ、「非常に活用されている」が12.7%、「やや活用されている」が14.9%という結果に。運賃等への請求で活用しているのは、まだ3割以下となっているのが現状だ。
【Q.記録された荷待ち時間のデータは、運賃請求等で活用されていますか】
・非常に活用されている:12.7%
・やや活用されている:14.9%
・あまり活用されていない:27.7%
・全く活用されていない:23.4%
・わからない/答えられない:21.3%
ちなみに、荷待ち時間の記録方法としては、デジタルタコグラフが大多数を占め57.4%、手書きが21.3%、「DoCoMAP」等の車両位置情報管理システムは12.8%ほどにとどまっている。
いっぽうで「車両の位置情報をリアルタイムで管理するシステムは荷待ちの解決のために有効だと思いますか。」との質問では、「そう思わない」という意見も4割以上あったが、約半数が「有効である」と回答した。
【Q.車両の位置情報管理システムは荷待ちの解決のために有効だと思いますか】
・非常にそう思う:18.4%
・ややそう思う:29.4%
・あまりそう思わない:26.6%
・全くそう思わない:18.3%
・わからない/答えられない:7.3%
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