郵便物の「遅配」で2024年問題に対応!? 日本郵便が一部サービスを見直しへ

郵便物の「遅配」で2024年問題に対応!? 日本郵便が一部サービスを見直しへ

 日本郵便は、2024年4月1日より、ゆうパックおよび速達郵便物(レターパックを含む)などの一部サービスを見直す予定であると発表した。利用者に今後どう影響するのか!? 変更のあらましをまとめた。

文/フルロード編集部、写真・図/フルロード編集部・写真AC・日本郵便

お届け日数延長と配達希望時間帯の見直し

2024年問題を踏まえ一部サービスを見直す日本郵便
2024年問題を踏まえ一部サービスを見直す日本郵便

 今回のサービスの見直しは、「2024年問題」などを踏まえたものとし、ゆうパックおよびレターパックを含む速達郵便物などの一部サービスにおいて、実質、配達・輸送リードタイムの延長となる改正が2024年4月1日より予定される。また10月1日からは、ゆうパックの配達希望時間帯も見直しが行なわれる見込みだ。

 これは、4月1日から始まる改善基準告示の改正により、今までワンマン運行することを前提としてきた長距離運送便(トラック)を中継輸送などに切り替えるため、到着時間が後ろ倒しになるための措置だという。

 ゆうパックでは、引受地域から宛先地域までの距離が中長距離となる配達・輸送区間の大部分で配達予定日数・時間の延長を予定する。

4月1日より開始されるゆうパックのお届け日数の見直し地域(一部抜粋)
4月1日より開始されるゆうパックのお届け日数の見直し地域(一部抜粋)

 たとえば引受地域が千葉・東京23区・神奈川(午前引受)で宛先地域が北海道函館の場合、変更前は「翌日夕方・夜間」だったが変更後は「翌々日午前」に。翌日配送が維持できそうな配達・輸送区間でも大部分で「翌日午後」から「翌日夕方・夜間」などの変更が予定されている。

 ただし、長野―神奈川・石川などのごく一部の区間では「翌日午後」から「翌日午前」などに短縮されるケースもあるようだ。

 いっぽう速達郵便物等では、航空輸送を最大限活用することで可能な限り現在までの配達予定日数・時間を維持していくとし、関東や北海道などの引受・宛先地域では変更はないが、それ以外の一部配達・輸送区間では延長が見込まれる。

 なお、普通扱いとする郵便物、ゆうパケット、クリックポスト、レタックス、書留、簡易書留等については今回変更はない。

 また、配達希望時間帯の見直しは、配達を担当する社員などの業務負荷軽減のため、ゆうパックの配達希望時間帯の「20時-21時」の区分が廃止される。これによって配達希望時間帯は現在の7区分から6区分へ見直される。

10月よりゆうパックの配達希望時間帯は7区分から6区分に変更される
10月よりゆうパックの配達希望時間帯は7区分から6区分に変更される
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