「2024年問題」に象徴されるように人手不足が深刻なトラック業界ですが、トラックドライバーの高齢化が進む反面、トラックドライバーになろうという若年層が減っていることが大きな問題になっています。
そこで国土交通省では、主に若年層を対象に、トラック業界の魅力を知ってもらうことを目的として、未来に向かって走るシゴト(トラック業界)の魅力発見サイト「 ~届ける・想いをつなぐ~ WHAT is HaKoBu 」を開設しました。
若者受けを狙ったのでしょう、なんだか歯の浮くような言葉が並んでいます(失礼)。でも一番の問題は、魅力発見サイトと謳っていますが、今のトラック業界に本当に魅力があるかどうかということではないでしょうか。
魅力がないから人が集まらないのに、若い世代にトラック業界の魅力を発信するというのは、ちょっと無理筋では……。
いやいや、ちょっと先走り過ぎました。まずはサイト開設を伝える国交省のプレスリリースからお伝えしましょう。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部・トレーラドライバー迦月さん・長距離トラックドライバーひろしさん、写真/フルロード編集部・写真AC(トビラ写真)
若者にトラック業界の魅力を発信するサイト「WHAT is HaKoBu」開設
このサイトでは、街中にある身近な「HaKoBu」仕事の工夫や裏側を知る「HaKoBu」の舞台裏や、「HaKoBu」仕事に携わる人の就労観やプロの想いを伝える「HaKoBu」の達人、各企業から次世代に向けてトラック業界の魅力をアピールするあなたへの未来メッセージボックスなどのコンテンツで構成されています。
ちなみに、サイトでは生活に欠かすことができない「物流」を「HaKoBu」と表現しているそうです。
また、同サイト内では、物流をテーマにした高校向けキャリア教育プログラムを無償提供しています。
特に就業前の若者に、知っているようで知らない社会における「HaKoBu」の役割を発見し、トラック業界の魅力を感じてもらうことで、トラックドライバー等を将来の職業の選択肢の一つとして認識してもらうための情報サイトになっているそうです。
そのコンテンツは、
1.Hakobuの舞台裏=街中にある身近な「モノ」(例:コンビニ弁当、ATMのお金など)が、どのように運ばれているのか、その舞台裏を知るマップ。マップ上のアイコンを選択すると、詳しい情報がポップアップ。「HaKoBu」の工夫や努力について紹介。
2.Hakobuの達人=宅配便ドライバー、運行管理者など「HaKoBu」仕事に携わる人の就労観やプロの想いを伝える「HaKoBu」の達人。気になる達人を選ぶと、詳しいエピソードが出現。「なるほど!知らなかった!すごい!」となる達人の技術、働き方、仕事への想いについて紹介。
3.あなたへの未来メッセージボックス=各企業から次世代に向けて「未来・社会をつくる」企業姿勢でトラック業界の魅力をアピールするメッセージボックスを掲載。気になるメッセージボックスを選ぶと、各企業の採用情報等のウェブページに移動。
4.Hakobuから考える「わたしの未来」=高校のキャリア教育で活用可能な物流をテーマにしたキャリア教育プログラム(映像教材・教師用の指導案・生徒用のワークシート)を無償提供。「HaKoBu」のサイトコンテンツと併用することで、すぐに授業実施が可能。
なおサイトのURLは、
https://www.mlit.go.jp/jidosha/hakobu/
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