5月28日〜30日開催の「2025NEW環境展」にヨシノ自動車、オートサービスヤマグチ、タニ工業の3社が合同で初出展。国内最大級のダンプトレーラをはじめとする各社の出品車両を紹介する。
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
国内最大級の容積を誇るポーランド製深アオリ型ダンプトレーラ
オートサービスヤマグチは北海道広尾町のボルボトラック正規サービスディーラーで、車両販売やメンテナンスを幅広く行なっている。今回出品したのは日本初上陸となるポーランドのトレーラメーカー「ザスワフ(ZASLAW)」のダンプトレーラだ。
穀物や飼料、バイオマスなどの軽くて嵩張る積み荷の運搬に最適な深アオリ型ボディを持つ車両総重量36トン級の3軸車で、車両寸法は全長12275mm×全幅2490mm×全高3497mm。
最大の特徴は国内最大級となる50立方メートルの荷台容積で、軽量アルミ構造のボディの採用により最大積載量も29トン超を誇る。
代表・山口氏は長年理想のダンプトレーラをつくってくれるメーカーを探しており、今回、メーカーと直接交渉を経て日本仕様を製作し、正規代理店として日本市場で販売を行なうことになったそう。
日本仕様は「日本のユーザーが求めているスペックと使い勝手を追求した」とのことで、少しでも積載量・容積を取れるよう寸法などを入念に検討。部品も日本で流通している品番に変更し、日本での使い勝手を高めている。
日本仕様は2台が導入されており、1台は家畜の飼料を運んでいる北海道の大手ユーザーへの導入が決まっている。もう1台は取材段階では「商談中」とのことだった。
なお、展示車両はオートサービスヤマグチが開発したトラクタPTOなしでもダンプ装置が駆動できる「電動モーターシステム」を搭載。会場ではソーラーパネル搭載のヨシノ自動車(神奈川県川崎市)のボルボFHと連結し、電気で荷台を持ち上げるデモンストレーションが行なわれていた。
オートサービスヤマグチと共同開発した電動脱着ボディ車
合同ブースに展示されたもう1台のトラックが、脱着ボディ車と脱着ボディ用の産業コンテナの製造販売を行なうタニ工業(大阪府堺市)が出品した日本初の「電動脱着ボディ車」だ。
同車両は脱着ボディ車にサブバッテリー駆動の電動モーターシステムを搭載し、コンテナの脱着を脱着装置を電動化したもの。通常脱着装置はPTOで駆動する。電動モーターシステムはオートサービスヤマグチと共同開発したものだ。
展示されていたのは4トン車だったが、2トン車、3トン車、4トン増トン車にも装着可能。展示車にはソーラーパネルも装着されており、太陽光でサブバッテリーの充電も行なえるということだった。
なおタニ工業ではドイツのトレーラメーカー「シュミッツカーゴブル」のダンプトレーラも販売。最大積載量29.6トン、容積19.7立方メートルで、大型ダンプ3台よりも多い輸送力をアピールしていた。
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