最新の中型トラックは快適でカッコいい! いすゞ新型フォワードに公道試乗!!

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一新されたインパネと小径になったステアリングホイール。キャビンプラットフォームは先代と共通だが、ステアリングポスト、ペダル配置、シートスライド量などを改め、より最適なドライビングポジションが取れるようになった
一新されたインパネと小径になったステアリングホイール。キャビンプラットフォームは先代と共通だが、ステアリングポスト、ペダル配置、シートスライド量などを改め、より最適なドライビングポジションが取れるようになった

 運転席に収まると、直線的でスッキリしていた先代に対して、インストルメントパネルのラインに情緒を感じさせるデザインになりました。トラックは、さまざまな機能や架装のためのスイッチが少なからず必要になるのですが、それが手を伸ばしたところに整然と配置されており、実用車としての操作性もしっかり確保されています。

 メーターパネルは、機械式の速度計と回転計に加えて、7インチ相当のカラー液晶ディスプレイ(LCD)を配置しています。シフト位置、車間距離、道路標識、ADAS作動、燃費などを表示する機能がありますが、フォントなど見やすいデザインだと思います。

 ステアリングホイール(ハンドル)は、先代より20mm小径化して直径440mmとなり、ハンドルを回すアクションが小ぶりになっています。併せて、インパネの位置、シートスライド量、ステアリングポストの調整角、ハンドルの前後テレスコ量、フットペダルの位置などといった、ドライバーと相対するモノの設計を見直したことで、小柄な女性からマッチョなおじさんなどなどいろんな体格の人が乗っても、先代に対してより適切なドライビングポジションが得られるようになっているそうです。

 実際、ハンドルをグルグル回した際でも背もたれから肩が浮かなくなっており、そのラクさを実感しました。また、ペダルを踏み込みきった位置が、より手前側に修正されていて、小柄な人でもシートを著しく前進させずに操作できるようになったと思います。ちなみに、アクセルペダルがオルガン式から吊下げ式に変わりましたが、ごく自然に操作でき、違和感はありませんでした。

 そして、シートは新開発品です。身長168cm、体重67kgの筆者の場合、座面はあまり沈み込む感じではないのですが、クッションがソフトにフィットしてホールドする印象で、確かに低反発ウレタンらしい掛け心地でした。ハイバック型の背もたれは、肩までクッションがサポートしてくれるサイズで、これもなかなかにイイ具合です。

 もちろん助手席も同じく新開発で、背もたれを前方に倒すと、後方にあるベッドまでフラットにすることができます。先代だと段差が生じていたのですが、これによってくつろげるスペースが拡大しました。なお、これは以前から競合車(三菱ふそうファイターやUDオリジナル最後のコンドル)にはあった機能で、フォワードにも導入されたわけです。

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