日野自動車は小型トラック「デュトロ」の積載量2トンクラスを一部改良し、2025年7月14日に発売した。先進安全装備の拡充をはじめとする進化のポイントを紹介する。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/日野自動車
壁面ガラスを検知して自動ブレーキをかける先進安全機能を装備!
今回の改良ではアクセルの踏み間違いによる衝突事故を防ぐ「後退誤発進抑制機能」を平ボディ完成車に標準装備。「出会い頭警報(FCTA)」も全車に標準装備された。
後退誤発進抑制機能は、車両前後のソナーセンサーでコンビニなどの壁面ガラスを検知。時速10km以下で検知するとディスプレイ表示や警報音でドライバーに注意し、ブレーキも作動させるというものだ。
また、「PCS(プリクラッシュセーフティ)」や「電動パーキングブレーキ」の機能も向上。安全運転を支援する機能が進化・充実した。
なお、FCTA全車標準装備に伴いフロントバンパーのデザインも一新。中央のPCS用ミリ波レーダーの搭載位置とカバーのデザインが変更され、左右フォグランプ部にはFCTA用レーダーのカバーが追加されている。
走りの面では、AT(オートマチックトランスミッション)のシフト制御の最適化を実施。よりなめらかな変速と、状況に応じた駆動力を実現。さらにシーケンシャルシフトの採用でドライバビリティも向上した。
このほか、車両外部からのサイバー攻撃による事故の防止と危険・無効なソフトウェアのアップデートを図る法規にも適合した。なお今秋には、4WD車と高馬力車(163PS車)にもAT車型を新設するとしている。
価格は標準幅キャブ、2WD、標準長ボディ、全低床の木製平ボディ車(2WG-XZU606-TQTQJ)で639万9800円(税込・東京地区希望小売価格)だ。
【画像ギャラリー】シフトレバーも変わりました! 一部改良した日野デュトロ2トンクラスの進化ポイントをチェック!(3枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方