最新の中型トラックは快適でカッコいい! いすゞ新型フォワードに公道試乗!!

より疲労が少なく安全な「職場」

先進ドライバー支援機能の充実も特徴だが、ハンドルの操舵感、キャビンの静粛性、乗り心地など、実は長時間運転でも疲労しにくいつくりこみにも、改めて気づかされた試乗だった
先進ドライバー支援機能の充実も特徴だが、ハンドルの操舵感、キャビンの静粛性、乗り心地など、実は長時間運転でも疲労しにくいつくりこみにも、改めて気づかされた試乗だった

 ハンドルが小径化されたものの、油圧式パワーステアリング装置に新ユニットを採用していて、ほどよい軽さで操舵できます。クセのない素直なキレ味のステアフィーリングは、長時間の運転でもあまり疲れません。路面状況が直進性に影響するのは、フォワードに限らず中型トラック全般にいえることですが、車線維持補助機能(LKA)付きのプレミアムパッケージ装着車なら、電動アシスト付き油圧パワステが搭載されるので、路面状況に惑わされずに直進性を保てるはずです。

 前車軸はオーソドックスな固定軸をリーフスプリングで吊り、リアの駆動軸は4個のエアベローズを備えるエアサスになっています。トラックは積載時の乗り心地がもっとも良いのですが、試乗車は空荷でも跳ねる動きがよく抑えられていて、前述の静かな室内とあいまって、こちらも快適な乗り心地でした。

 新型では、側方衝突警報装置(BSIS)の装着義務化への対応など、先進ドライバー支援システム(ADAS)がさらに充実しており、左右ヘッドライトの上に加えて、左側前輪直後にもミリ波レーダーを装着しています。また、車両前方を監視し、車間距離警報やAEBS(プリクラッシュブレーキ、衝突被害軽減・衝突回避支援ブレーキ)の作動に関わる前方ミリ波レーダーには、車両直前警報の機能も追加されました。これらの機能が本領を発揮するシーンには、幸い遭遇しませんでしたが、久々に乗った中型トラックの公道試乗を陰ながらサポートしてくれたように思います。

【画像ギャラリー】魅力的なトラックへ進化したいすゞ新型フォワード(12枚)画像ギャラリー

最新号

【解説&試乗】日野プロフィア2024年モデル フルロードvol.55 本日(12/10)発売!!

【解説&試乗】日野プロフィア2024年モデル フルロードvol.55 本日(12/10)発売!!

今号では、昨年2月中旬から出荷を再開した日野プロフィアの2024年モデルに試乗。燃費性能と安全性能もアップし、新設計AMTで走りも別モノに進化した新モデルの実力に迫ります。また、「だれでもトラック」いすゞエルフミオEVの公道試乗を実施。AT限定普通免許で運転できるEVトラックの魅力をお伝えします。大好評の「働くクルマの大図鑑」は、飲み物を運ぶその究極のカタチ「ボトルカー」を特集しました。ボトルカーの構造から製造工場のレポート、知られざる歴史、さらにはeキャンターのボトルカーの試乗レポートまで盛りだくさんの内容になっています。