ヒロの海コン物語
/
寄稿・連載
なぜ運コン運転手になったのか その18
実際にトラックを動かしてみると、発進や変速(ギアチェンジ)に関しては何ともなかったんですけど、ブレーキをかけた時にビックリします。
トラックのブレーキって、空気の圧力を使った「エアブレーキ」ってヤツなんですけど、乗用車感覚でフツーにブレーキペダルを踏んだつもりなのに「ガツン」って効くんですもん。
自分が普通免許を取りに教習所へ通ってた頃ですから、もう25年も前のことになるんですけど、その当時の自動車教習所の教官って、怖い人が多くなかったですか? 教習中に怒鳴られたりしたことありませんでした?
自分は、当時の思い出から「教習所の教官=怖い人」ってな図式が頭の中にあったんで、ブレーキが「ガツン」っとなった瞬間、「ヤベー、やっちゃった。怒鳴られる…」なんて身構えて心臓がドキドキしちゃいましたが、そこの教習所の教官の人達は、怒鳴るようなタイプの人は居なかったので大丈夫でした(笑)。
ハンドル操作にも戸惑いましたねぇ。ハンドルの径がデカいとか、そーゆーのにも戸惑いましたが、ハンドルを切り始めるタイミングが、乗用車とトラックでは、全然違うんですよね。
例えば交差点なんかを左折する時。
乗用車は、足の先と言うか、アクセルペダルの先に前輪(タイヤ)がありますから、左折する少し手前からハンドルを切り始めると思うんですが、トラックは、お尻の下と言うか座席の下に前輪がある上に、前輪から後輪までの距離が長いですからねぇ、「やべ、ハンドル切り始めるの早すぎた。ケツ乗り上げちゃうかも」とか「えー、ここまで前に行ってからハンドル切り始めるの?ガードレールにぶつかっちゃいそうだよ」ってのが結構ありました。
この「乗用車」と「トラック」の違いに戸惑いながら大型の教習が続いてくワケなんですけど、この時にある決断をします。
そう「乗用車断ち」です。
コメント
コメントの使い方