いすゞが東京アウトドアショー2025に初登場!! アウトドアユースの3台のカスタムトラックをお披露目

いすゞが東京アウトドアショー2025に初登場!! アウトドアユースの3台のカスタムトラックをお披露目

 トラックといえばビジネスユースなイメージが強いが、経済的なディーゼルエンジンを搭載し4ナンバーサイズに収まる「エルフミオ」は遊びグルマとしても最適だ。

 そんなエルフミオの新しい価値を提案するため、いすゞ自動車と純正用品などを取り扱ういすゞA&Sは、先般幕張メッセで開催された「東京アウトドアショー2025」にアウトドアユースのカスタムトラックを出品した。

文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部

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「東京アウトドアショー2025」でお披露目された3台のカスタム車

6月末に幕張メッセ国際展示場で開催された「東京アウトドアショー2025」。併催した「東京ドックショー2025」とあわせて47081人が来場した
6月末に幕張メッセ国際展示場で開催された「東京アウトドアショー2025」。併催した「東京ドックショー2025」とあわせて47081人が来場した

 エルフミオは現行普通免許で運転することができる車両総重量3.5トン未満で、車体は全長4.7m×全幅1.7m、平ボディなら全高2mという小型貨物車(4ナンバー)枠内に収まるトラックだ。

 コンパクトな車体で取り回しがよく、トルコン式ATによる高いドラバビリティ、ディーゼルがもたらす経済性、普通貨物車(1ナンバー)に比べ高速料金等が安くなるなど、ビジネスユースだけではなくさまざまなシーンでの活躍が見込まれている。

 そうした中、いすゞ自動車は6月27日〜29日にかけて千葉・幕張メッセ国際展示場で開催された「東京アウトドアショー2025」に初出展。

 いすゞA&Sが開発した「エルフミオ・クロスコンセプト」「エルフミオ・スペースキャブ特別仕様車」のコンセプト車両2台と、キャンピングカー「トラヴィオ・エクスペディションストライカー」を出品した。

アウドドアパーツの市販化も見据えたクロスコンセプト

「仕事と遊びがクロスする二刀流のクルマ」をテーマに開発されたクロスコンセプト
「仕事と遊びがクロスする二刀流のクルマ」をテーマに開発されたクロスコンセプト

 エルフミオ・クロスコンセプトは、いすゞA&Sと軽トラックのカスタムで知られるハードカーゴジャパンとコラボしてアウトドア仕様にカスタムした車両で、平ボディの荷台にベースフレームを取り付け、道具箱や多数のサービスホールを備えるユーティリティサイドパネル、サイドオーニング(タープ)、水タンク一体式シャワーなどを装備。

 またワークライト付きルーフラックや、フロント・リアのバンパーガード、サイドガード、マットフラップなどの装飾品が備わるほか、カーキ色の車体ベースカラーにバンパーやフェンダー部はザラザラした質感のラプター塗装を施し、ラギット感を演出した車両となっている。

クロスコンセプトでは荷台のベースフレームを軸にカスタマイズの可能性を提案
クロスコンセプトでは荷台のベースフレームを軸にカスタマイズの可能性を提案

 同車は今年の「東京オートサロン2025」で展示されたものだが、今回のアウトドアショーでは、全高2mを若干オーバーしていたベースフレームの高さを2m以下になるように調整(荷台のルーフキャリアのレイアウトも変更)している。

 これは、オートサロンでの反響が思った以上に大きく、いすゞA&Sでは荷台ベースフレームの販売を検討しているためで、実用性の高い4ナンバー枠内に収まるように変更したものだ。

 なお、純正アクセサリーも数多く展開しているいすゞA&Sだが、これまではメッキパーツやイルミネーション類のパーツが中心。アウトドア系のカスタムパーツは販売したことはないそうで、ドレスアップの幅が広がる今後の展開が楽しみだ。

スペースキャブ特別仕様車

アウトドアテイストを取り入れながらスタイリッシュに仕上げたスペースキャブ特別仕様車
アウトドアテイストを取り入れながらスタイリッシュに仕上げたスペースキャブ特別仕様車

 いっぽう今回新しく製作したエルフミオ・スペースキャブ特別仕様車は、エルフ/エルフミオに設定されるキャブバックスペースを300mm延長したスペースキャブをベースに、いすゞA&Sがアウトドアテイストにカスタムした車両だ。

 スペースキャブは、荷台長はやや犠牲になるが運転席側で40度(助手席側は30度)のリクライニング角度を実現したキャブで、休憩などで快適にくつろぐことができるというもの。

 同様のキャブは、軽トラックのスズキ「スーパーキャリイ」、ダイハツ「ハイゼットジャンボ」で採用されているが、小型トラックとしてはいすゞ車が初であり、オンラインストア「エルフミオストア」の受注ベースではスペースキャブのほうが通常のシングルキャブに比べて1.5倍上回っているという。

フロント・リアのバンパーガード、マットフラップはクロスコンセプトと共有。荷台の鳥居にはユーティリティパネルが備わり、今回ロッドホルダーとして釣り竿が搭載されていた
フロント・リアのバンパーガード、マットフラップはクロスコンセプトと共有。荷台の鳥居にはユーティリティパネルが備わり、今回ロッドホルダーとして釣り竿が搭載されていた

 同車のカスタムパーツは、フロント・リアのバンパーガードやマットフラップなどアウトドアテイストのパーツはクロスコンセプトと共通だが、純正アクセサリーのフロントグリルガーニッシュやランプカバーセット、フード付きのルーフラックのほか、フロントバンパーまで同色のシルバーメタリックで塗られたボディカラーによって、クロスコンセプトと異なるスタイリッシュな印象を与えている。

 また荷台部は、アオリの内面や床面に防錆性や耐久性の高いラプター塗装を施し、キャブ後方の鳥居部にはさまざまな用途で活用できるユーティリティパネルも設置されている。

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