「海コン運ちゃん」ことヒロさんとは、月刊ニュートラックで「海コン運ちゃんの運転月報」という連載をお願いして以来のつきあいだから、そろそろ10年近くが経ちます。当時はまだ新米ドライバーだったヒロさんも、今では海コン一筋13年のベテランドライバーですが、現在もドライバーのブログとしては最長の部類に入ると思われる「海コン運ちゃんの運行日誌」を継続しており、日々海コンドライバーの日常を発信し続けています。そんなヒロさんに、「フルロードブログ」で新たな海コン事情・ドライバー事情を書いてもらうことにしました。題して「ヒロの海コン物語」。ハイ、お察しの通りタイトルは、サザンの「チャコの海岸物語」をトレースさせていただきました。では、物語の始まり始まり~。
なぜ運コン運転手になったのか その1
自分は、横浜港を本拠地として、国際海上コンテナをトレーラで関東近県に陸送する運転手をしております。「国際海上コンテナ」を略して「海コン(かいこん)」なんて言うんですけど、自分らの職種は、一般的には「トラックドライバー」とか「トレーラドライバー」とか、そんな呼ばれ方をするんじゃないかと思われますが、自分は海上コンテナしか運ばないため、トラック業界では「海コンドライバー」とか「海コン運転手」と呼ばれています。たぶんね、「海コン運ちゃん」とは言わないと思いますよ。あれはインターネット上の世界だけで、実際にはそんな呼ばれ方したことないしね(笑)。
物流業界っていうのかな? そーゆー世界と関わりのない人には「海上コンテナ」といっても「は!? なにソレ」って感じなんじゃないかと思います。このへんのことは、後々掘り下げて説明させてもらおうと思っているので、ここではサラっと国際海上コンテナについて説明いたします。
国際海上コンテナってのは、「貿易」に使われる「鉄製」のデカイ「箱」のことで、コンテナの大きさは、長さは約6.1メートルと約12.2メートルの2種類、高さは約2.6メートルと約2.9メートルの2種類、幅は約2.4メートルになります。これらのコンテナは、「コンテナ船」と呼ばれる海上コンテナ専用の船に載せられ、海を渡ってさまざまな国を行き来します。日本を中心に考えると、「輸入品」はコンテナに詰められて海外から日本に入って来ますし、「輸出品」は日本で品物をコンテナに詰めて海外へ送ります。
で、自分ら海コン運転手は、「港でトレーラにコンテナを積んで、それを日本国内の指示された場所まで運び、荷降ろしや積み込みが終わったら、そのコンテナを港まで運ぶ」ってな流れで、港を本拠地に、海上コンテナをトレーラでアッチコッチに陸送するのが仕事です。
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