米国在住 なでしこトラッカーの元気日記「PUNKにまかせろ!」 No.51
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寄稿・連載
Auto Transport
……とは、文字通り車の運び屋。
私は日本で合計約7年間、アメリカで約4年間、いわゆる「キャリアカー」を転がしていました。それは新車の時もあれば中古車の場合もあり、輸出車の時もあればディーラーの販売車やオークションの車、はたまた引越しのために依頼された個人車の場合もありました。でも、基本はどれも同じで、傷やダメージつくらず、安全に期日内、出来れば時間内に納車することでした。
載せる車を動かす前に怠ってはいけないこと。それは必ず車の一回り点検をして、傷やへこみ、破損などが無いかどうかチェックしてから昇降台に載せることです。当然のことながら新車よりも中古車の方がより注意深くチェックが必要でした。細かい傷や多少のへこみがいっぱいあったりして。。仕事内容については細かすぎるのと奥が深いので省きますが(笑)
この仕事で何が楽しかったのか? と聞かれると、必ずいう答えは「載せるまでだけど、いろんな種類の車に乗ることが出来る!」でした。もちろん輸出車とかになれば毎日ほとんど同じような車ですが、一定の期間が過ぎればニューモデルが誕生して試乗?できます。オークションの車はピンからキリまでいろんな車種がありますから、自分の乗せる7台分試乗できます!(笑)
それからよく「大きい車を載せる時、怖くないですか?」と聞かれますが、私からすれば軽自動車、特に軽トラなんかの方が怖かったですね。
何故かというと、キャリアカーの上段は、載せた後に下段から車のハラにある穴にフックをかけて固縛出来やすいように真ん中の通り道が無いのですが、軽自動車はタイヤの軸の幅が狭いので、内側ギリギリの所をタイヤがやっと載ってる状態なんです。載せる時は内側ギリギリを通るように載せるんですが、しっかりバランスよく固縛をしないと輸送してる最中に動いてしまってタイヤが内側に落っこちてしまったりするんです。軽自動車は荷台のところが軽いので、固縛の最中に動いちゃったり。。 雨降りの時に載せるのは、スリップするので非常に気を使いました。(下画像参考まで)
アメリカでは「軽自動車」は見かけないので(笑)、その点は気を遣いませんでした。あと、日本のキャリアカーのようなワイヤーによる固縛ではなくて、太いチェーンを、しかも私の身長の半分くらいはありそうな大きな「バー」を使っての固縛でした。
中古車なんかは時々オイル漏れがあったりして、車の下で腹かけの作業をしてるとポタポタ落ちてきました。
いろんなエピソードがあるので、また改めて投稿したいと思います!
ではまた!
★PUNKさんのブログ「トラックドライバーPUNKのアメリカ生活日記」のURL
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