本場欧州のトレーラを日本へ!! トランスウェブの新ブランド「EUトレーラーズ」とは何者か?

高性能で低価格なダンプトレーラ

 EUトレーラーズは2022年5月に開催された「ジャパントラックショー2022」にトレーラ5台を出品。このうち今回は、本邦初公開となったケスボーラー社のダンプトレーラとローベッドを別途取材した。

 ダンプトレーラは、トレーラGVW36t級の3軸車で、連結全長12m以内で最大積載量29t以上を実現しているのが特徴。

 テレスコ式ダンプ装置に組み合わせる鍋底型ベッセル(荷台)は耐摩耗鋼板製で、板厚は側面6mm、床面8mm。主な積み荷は岩石やコンクリートガラなどで、油圧開閉式テールゲートや電動開閉式荷台カバーなどのオプションもフル装備する。

 足回りはリフトアクスル機構付きのエアサス/ディスクブレーキ/ワイドシングルタイヤ仕様で、取材車両の最大積載量は29000kgだ。

 なお、EUトレーラーズでは現在、ベッセルの板厚を側面4mm、床面5mmとし、オプション装備も省略したスペック重視仕様も開発中。エアタンクやランディングギアのアルミ化、スペアタイヤレス化などにより最大積載量30000kg以上を目指し、2023年の販売を予定しているという。

 価格は前者が1680万円、後者が1480万円で、取材段階で10台以上が売れているという。なお、別途トラクタへの油圧架装も必要だ。

緩和申請不要のローベッド

 もう1つのローベッドは、重機運搬用の3軸低床トレーラ(GVW36t級)だ。グースネック後方を大きくドロップさせたフレーム構造と245/70R 17.5サイズタイヤの組み合わせで床面地上高875mmを実現し、荷台拡幅機能により荷台幅を標準の2500mmから2700mm、2900mm、3100mmに変更することもできる。

 足回りはエアサス/ドラムブレーキ/ダブルタイヤ仕様で、後後軸はステア機構を標準装備。ステア角度は最大18度だ。このほか電動式歩み板と電動式ウインチ(5t)も標準装備となる。

 取材車両は汎用2軸トラクタと組み合わせるカプラ高1200mmモデルで、このほかに3軸トラクタと組み合わせることを想定したカプラ高1350mmモデルも開発中。価格はどちらも1680万円で、後者は2023年発売の予定だ。

【画像ギャラリー】見た目も機能も世界レベル!! EUトレーラーズの新製品のダンプトレーラとローベッドをチェック!!(24枚)画像ギャラリー

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