日野に最大のピンチ到来!! 電気系統トラブルで2時間ストップ【ダカールラリー2022】

日野チーム、最大のピンチに直面! 完走するも電気系統のトラブルでコース上で2時間ストップ!【ダカールラリー2022】

 この日、ステージ10のコースを走行中、日野チームスガワラのHINO600シリーズは、今大会で最大のピンチに直面。電気系統のトラブルで2時間のストップを余儀なくされたのだ。

 なんとかこの日のゴールにたどり着いたものの、トラブルの原因はわからず、明日からの走行に不安を残すことになった。さあ、どうする日野チームスガワラ!?

文/フルロード編集部・日野自動車・多賀まりお 写真/日野自動車・ASO

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SSの中盤で電気系のトラブル発生

今回のステージは標高が高い山間地がルート

 12日、ダカール2022はステージ10を迎え、サウジアラビア南部のワディ・アド・ダワシール~ビーシャ間の山間地で374.58kmの競技を行った。

 ハイブリッドシステムを搭載したHINO600シリーズでトラック部門に参戦している日野チームスガワラはSSの中盤で電気系のトラブルでストップ。修復に約2時間を要し、SSの成績は総合38位となった。

路面は砂地がほとんどだが、ワジや岩場も登場

 SSはワディ・アド・ダワシールから223.21kmのリエゾン(移動区間)で南下したナジュランの山間地でスタート。周辺の山を縫いながら西方に向かうルートで、路面は砂地が中心だが砂丘は少ない。

 中盤以降は砂と交互に堅い土やワジ(枯れ川の底)、岩場も登場する変化に富んだコースで標高は1000m~1500mの間で推移した。

エンジンストールを繰り返しつつも約2時間のロスタイムでゴール

前日まで累計総合4位のプラガチームのアレス・ロプライス組だったが、マシントラブルにより戦線を離脱。上位陣といえど何が起こるかわからないのがダカールだ

 菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組のHINO600シリーズは順調に総合16位前後で走行していたが、中盤に設定されていたニュートラルゾーン(SSの中に設けられる非競技区間。一定の所要時間で通過することが義務つけられている)を走行中にエンジンが突然ストール。

 電気系のトラブルで様々な対策を試すが再始動しても、しばらく走ると再びストールする繰り返し。

 なんとかSSはゴールしたが約2時間のタイムロスによりSS順位は38位となった。なお、上位に脱落した車両があったため、SSで遅れたにもかかわらずこの日までの累積順位は総合14位に浮上した。

 明日13日はビーシャ基点のループコースで346kmの競技が行われる。車両が帰着するとメカニックたちは早速原因の解明と修復に取り掛かった。

ミーティングを行なう日野チームスガワラ
トラブルの原因を探るメカニックたち

日野チームのメンバーのコメント

菅原照仁
 エンジンが止まってにっちもさっちも行かず、他のトラックに助けてもらいながらなんとか帰ってきました。他にもエンジンの熱の問題などいろいろあるのですが、まずはしっかり直して明日のステージを気持ちよく走りたいです。

染宮弘和
 ナビゲーション的にはワダチがしっかりついていて、それほどのむずかしさはありませんでした。排気温度センサーが抜けていて漏れた排気がフロアパネルにあたり、シートの座面が熱くて大変でした。

望月裕司
 新しい機構を初めて搭載したのでトラブルはある程度覚悟していましたが、今日は想定を越えました。原因は幾つか考えられますが、断定できないのでモヤモヤした気持ち。自分だけではありませんが、フラストレーションの溜まる一日でした。

ビバークに到着した染宮弘和と望月裕司だが、落胆の色は隠せない

【従軍記者・多賀まりおの「ダカール2022」短信】
砂丘ばかりではない、コースのさまざまな路面状況

 ダカールラリーというと砂丘のイメージを抱くと思いますが、当然ながらそればかりではありません。実態としては景観の美しい砂丘を渡り歩くようにコースを設定する傾向があり、ツナギの区間にはさまざまな路面が登場します。

 砂丘に次いで比較的多いのが砂地の路面、つまりは平らな砂丘で、砂の柔らかさは場所によってさまざま。

 サウジアラビアの北部やモーリタニアなど、雨の降る地域では砂の表面が締まっていて赤色を帯び、草が点々と生えていることが多いです。

 いっぽう、雨が少ない(降らない)地域の砂は乾燥して白くサラサラ。パリ~ダカの象徴だった北アフリカ・ニジェールからマリ共和国に広がるサハラ砂漠のほか、アルゼンチン中部のフィアンバラなどがダカールでは有名です。

ダカールといえば砂丘のイメージだが、実際はさまざまな路面が登場する

 砂地にワダチがあるだけの道(?)でも現地の人々にとっては物流道路だったりしますが、そんな道でも油断すればスタックすることもあります。

 いっぽう、堅い土の、俗に土漠と呼ばれる路面もよく出てきます。広い台地に多くの平行するワダチがついているところや山間を行くピスト(未舗装路)など、こちらもいろいろですが、路面は荒れていて段差のある、ガタガタ道が多いです。

 このほか枯れ川の底(ワジ)にはパウダー状の土が堆積したフェシフェシがあります。これは砂以上の細粒で柔らかく、深く積もっているところでは容易にスタック。巻き上げる埃も大量でしばしば視界を遮ります。さらには岩場や崖の下りまで多彩に変化するのがダカールの路面の特徴です。

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