UDトラックスは、海外向け小型トラック「クーザー」の新型モデルを、6月からマレーシア市場で発売した。先代クーザーはボルボグループのリソースを活用したクルマだったが、マレーシア向け新型クーザーは、同国内でいすゞが現地生産している小型トラックをベースとする。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/UDトラックス
インドVECV製からいすゞマレーシア製に
UDトラックスが、これまでマレーシアで展開してきた「クーザー」は、同社がいすゞ傘下となる前のボルボグループ時代に開発された小型トラックで、デザイン開発はUDが実施、キャビン内外装も中型トラック「コンドル」(UDオリジナルの3代目)のコンポーネントを活用しながら、車両の開発と生産はインドのVEコマーシャルビークルズ社(VECV、ボルボと印・アイシャー社の合弁企業)が担当していた。
新型クーザーは、いすゞグループの中期経営戦略において策定した「商品領域での協業」に則り、いすゞ自動車の小型トラック「Nシリーズ(日本名エルフ)」をベースに、フロントフェイスをUDのブランドアイデンティティを反映したデザインへと改めたものだ。
マレーシア市場向けクーザーは、初代クーザーと同じ車両総重量8.5トン・軸距3.8mモデルに加え、新たに同じホイールベースの車両総重量7.5トンモデルも設定した。これは、同国いすゞハイコムマレーシア (IHM)で現地生産されているNシリーズのうち、前者が「NQR155(NQR75UK)」、後者が「NPR155(NPR75UKH)」にそれぞれ相当するモデルである。
新型クーザーは6代目エルフワイドキャブとほぼ同じキャビンを用い、ブレーキシステムも油圧式(先代はフルエア)へ改めるなどクラス相応の最適化によって、シャシー重量を大幅に軽減、積載量アップを実現している。
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