日野チームのメンバーのコメント
菅原照仁
リアサスが良く動くようになり、キャパシタケースの振動が減ったことと併せて、安定して乗りやすい状態に仕上がりました。エンジンの問題がありましたが、基本的には気持ち良く走れました。今日は堅いところも多く、全体にハイスピードでしたが、砂はとても柔らかかったです。
染宮弘和
頻繁に変わるカップに合わせてワダチを乗り換えながらウェイポイントを拾っていく、ナビゲーションのむずかしいステージでした。ポイントをミスして戻った車両が他の車両と正面衝突しているのも見ましたが、酷い埃で視界を奪われる、リスキーなところもあったと思います。
望月裕司
原因はまだ分かっていませんが、走行中に油温や排気温度が高めで推移して気が気ではありませんでした。せっかく車両が仕上がってきたのにエンジンが足を引っ張るわけには行きません。惰性走行中の制御もやり直しです。
【従軍記者・多賀まりおの「ダカール2022」短信】
意外! 今年のダカールラリーは結構寒い!
後半戦に入ってラリーが南下したためか、やっと気温が上がってきました。今年はアラビア半島に寒気が来ていたのか、毎年訪れているジェッダやハイル、リヤドがこれまでになく寒かった。
日中の陽射しは暖かくても風が冷たく半袖は無理。夜は気温数度まで冷え込み、カバーをかけた冬用のシュラフにさらにジャケットを被せても明け方の寒さで目が覚めるほどでした。
日本に比べると全般的に昼夜の寒暖差が大きく、昼はTシャツでも夜はダウンというのがアフリカ時代からダカールでの着衣の常識?です。今日はやっとその環境に近づいてきたように感じます。
それにしても2009年から19年まで、ダカールが南米で開催された11年間は辛かった。以前にも記したように1月に開催する必然があるイベントなので、1月が初夏~夏の南半球でも同様の日程で行なっていたのですが、都市部はともかく、アンデス山麓の砂漠の暑さは尋常ではありません。
日中の最高気温は50度近く。ビバーク地も岩盤の上だと石焼きビビンバそのもので、夜になっても路面温度は30度以上で寝苦しい。
アルゼンチン北部やボリビアの1月は雨が多く、リエゾンの橋が落ちて誰もビバークに来られなくなったり、村が流されてステージが中止になったこともあります。
それを考えれば、サウジの1月は快適です。もちろん小職は適当なので、数日後に赴く南部の砂漠地帯が暑かったら、たぶん文句を言うと思います。
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