日野チームスガワラは、ここに来て初搭載のハイブリッドシステムが順調に機能するようになり、前半戦の最終日となるステージ6も問題なく走破。累積総合順位も17位にポジションアップした。
明日はダカールラリー2022の中間日で、しばしの休息日となる。とはいっても、日野チームのメカニックやサポートメンバーによる車両のリフレッシュが徹底的に行なわれるはずで、後半戦に向けて万全の体制を敷くことになる。
文/フルロード編集部・日野自動車 写真/日野自動車・ASO
【画像ギャラリー】いよいよダカールラリー2022も前半戦の折り返し。日野チームのポジジョンアップが続く!(9枚)画像ギャラリー首都リヤドを基点とする第6ステージも順調に走破!
前半戦の最終日となる7日、サウジアラビアの首都リヤドを基点とするループ状のコースでステージ6の競技が347.57kmにわたって行なわれた。
ハイブリッドシステム搭載のHINO600シリーズでトラック部門に参戦している日野チームスガワラの菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組は順調なペースを保って総合12位でゴール。累積順位を17位まで高めて前半戦を折り返した。
この日は2つのループ状コースを2輪とクアド、4輪とトラックが交互に挑む行程の2日目。4輪とトラックは東側のコースで競技に臨んだ。
行程は、まずリヤドのビバークから88.51kmのリエゾン(移動区間)でスタート地点に移動。SSの路面は前日と似た内容で、広いエリアに多くのワダチがあり、ハイスピードながらナビゲーションのむずかしい区間が中心だった。
途中、山間地の岩場を抜けるほか、最後の40kmは柔らかい砂の砂丘を越えてゴールする。降雨の影響でワジ(枯れ川の底)が泥沼化するとともに一部のワダチが消えて見にくくなっており、ロードブックで指示されるカップ(方位)に細心の注意が求められるステージだった。
ゴール後は127.66kmのリエゾンで再びリヤドへ。比較的コンパクトかつ平均車速の高い行程のため、多くの競技者は明るいうちにビバークに帰着した。
着実にポジションアップ 累積総合17位で前半戦を折り返し
この日、日野チームのHINO600シリーズはハイブリッドシステムの発電制御の不具合を解消し、異音の問題も改善して出走。リアサスペンションのセッティング変更が奏功してバンピーな路面にケアしながらも順調なペースを維持した。
ハイブリッドのアシスト効果も感じられ、後半の砂丘も問題なくスピードを維持してゴールまで走りきった。
明日8日はリヤドで大会の中間日を迎える。競技は行なわれないが、メカニックたちは9日からの後半戦に向けて車両の整備点検に忙しい。
この日、HINO600シリーズがビバークに帰着すると、日野チームのメカニックやサポートメンバーは徹底的な車両のリフレッシュを実施するべく早速点検作業に取り掛かった。