2024年問題の解決に向けトレーラのドライビングスクール開校! 日本トレクスがドライバーのステップアップを支援

2024年問題の解決に向けトレーラのドライビングスクール開校! 日本トレクスがドライバーのステップアップを支援

 1人のドライバーがより多くの荷物を運べるようになれば、物流の2024年問題の解消に役立つのではないか……。単純かもしれないが説得力のある話である。

 そこで国土交通省が旗振り役になって「ダブル連結トラック」や「スワップボディ」など高効率な輸送を推奨しているわけだが、そのためにはまずドライバーに「現物」に慣れてもらわなければならない。

 ところが日本の大型トラックは、トレーラ主体の諸外国と異なり、荷台が固定された「単車」と呼ばれる車両が主体。そこで、単車トラックからトレーラへのステップアップを支援しようと、トレーラメーカーの日本トレクスが一肌脱ぐことに……。

 4月に開校するトレーラのドライビングスクールとは一体どんなものだろうか?

文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/日本トレクス・フルロード編集部

愛知県豊橋市でトレーラのドライビングスクールを開校

こちらは2020年8月に行なわれた中部トラック総合研修センターでのダブル連結トラックのデモンストレーションの様子(タイトル写真も同様)
こちらは2020年8月に行なわれた中部トラック総合研修センターでのダブル連結トラックのデモンストレーションの様子(タイトル写真も同様)

 極東開発工業のグループ会社である日本トレクスは、物流の2024年問題解決へ向けた新たな提案として、ドライビングスクールを4月より開校すると発表した。

 日本トレクスによると、「以前よりお客様から『「現物に触れて導入を検討したい』『トラックからトレーラへのステップアップを支援して欲しい』といった声を多数頂いておりました。

 トレーラメーカーが実際の車両を使用してドライビングスクールを開校することによって、2024 年問題解決への方策の一助になればと考えております」とのこと。

研修場所となる、とよはし産業人材育成センター(愛知県豊橋市)
研修場所となる、とよはし産業人材育成センター(愛知県豊橋市)

 場所は、愛知県豊橋市の「とよはし人材育成センター」の教習コースで、ちなみに同センターは、産業人材育成の拠点として、少人数から100名程度までさまざまな用途に対応可能な会議室、教室、講堂のほか、フォークリフト運転講習や大型自動車教習が実施できる屋外フィールドおよび自動車教習コース、広大な屋内フィールドが利用できる実習棟を備え、ドローン操作ライセンス国家資格制度の実地試験など、各種試験、研修、講習などに活用されている。

 4月の開校当初はセミトレーラを使用した講習から開始し、順次ダブル連結トラックやスワップボデーの講習も始めていく予定。

ドライビングスクールの研修項目は?

ドライビングスクールの様子(一例)
ドライビングスクールの様子(一例)

 セミトレーラでの研修は、トラクタ&セミトレーラ1セットを使用し、時間は9:30~16:30。研修項目は、トレーラの基礎知識(座学)、同乗体験/連結体験/長さを知るetc、走行の基礎知識(右左折・進路変更)、昼食(トレクスが準備)、後退操作(直線・クランク)、後退操作(方向転換)、総合走行……となっている。

 日本トレクスでは、トレーラを導入しようとしている企業、トラックからトレーラにステップアップしたいドライバー、初心者トレーラドライバーの習熟教習……などを推奨している。

スクールで行なう研修内容の一例
スクールで行なう研修内容の一例

 申し込みは企業単位で受け付けており(推奨参加人数4名)、受講費用は参加人数に関わらず8万8000円となっている。

 もちろん、教習を受けても牽引免許が取得できるわけではないが、トレーラメーカーが行なうトレーラに特化したドライビングスクールを受講することで、参加企業やドライバーにとってトレーラがぐっと身近な存在になるのではないか。

 問い合わせは、日本トレクスHP内のドライビングスクール問い合わせフォーム、もしくは同社の担当営業まで。

【画像ギャラリー】トレーラへのステップアップを支援!! トレクスドライビングスクールが開校(5枚)画像ギャラリー

最新号

ナニワの海コンお姉さんが赤裸々に描く問題作!! 君知るや女子の気苦労

ナニワの海コンお姉さんが赤裸々に描く問題作!! 君知るや女子の気苦労

ナニワの海コンお姉さんを自称するゆでさん。今では 同じ海コン仲間の男性ドライバーと、時には丁々発止と渡り合い、時には和気あいあいと語り合う立派な海コンドライバーに……。そんなゆでさんにも人知れず嘆かざるを得ない女子の気苦労がありました。