4つの特徴
走る
GH13型エンジンは、連結車両総重量(GCW)60トン以上を確保するため、最大530psのバリエーションを設定した。また12段電子制御式オートマチックトランスミッションは、これまでのESCOT-VIからさらに進化し、より素早く滑らかな変速を可能にしたESCOT-VIIになった。
曲がる
2021年の投入以来、ドライバーから高く評価されているUDアクティブステアリングをGW 6×4新型トラクタに標準装着した。重量物輸送において、ドライバーがステアリングを回す力は空車時と積車時では大きく異なるため、この機能によりドライバーの運転疲労を大幅に軽減し、安全に寄与する。
止まる
新型トラクタに採用する大容量流体式リターダは重量物輸送において降坂時でも高い制動力を実現。エンジンブレーキと国産車で唯一採用されているディスクブレーキと組み合わせることで、確実で優れた制動力を発揮する。バイパスなどの勾配を下る際にも最小限のフットブレーキで車速を制御することができる。
つなぐ
第五輪荷重16トンと18トンクラスの国産車で、リヤエアサスペンションを初めて設定した。エアサスは精密機器などの輸送にも適しているほか、鋼材などの重量物を積載する時も、固縛ワイヤーの緩みが少なくなる。さらに空車時の快適な乗心地がドライバーの疲労を大幅に軽減する。
また、フラッグシップモデルとしてGW専用の内外装を設定した。
外観では、ダーククロームメッキの専用グリル、シルバーメッキのヘキサゴングリルと3本のバー、専用エンブレム、チンスポイラー、内装では、ブラック系の専用シートとブラックレザーステアリングホイールが標準装備となる。
誰でも運転しやすいトラック
UDトラックスは、時世が求めるトラックとサービスを提供するという創立理念に従い、商用車を通じて各時代の社会課題の解決を目指してきた。
現在、国内輸送の9割を担うトラック輸送は、ドライバー不足や環境問題、燃料価格の高騰といった課題に直面している。特に、働き方改革関連法のもと2024年4月1日からドライバーの時間外労働時間の上限が960時間に制限される影響で、従来通りに貨物が運べなくなるという「物流の2024年問題」は深刻な課題だ。
2030年には国内の荷物量のうち35%が運べなくなる可能性があると言われており(野村総合研究所の試算による)、物流を止めないためにも、輸送効率やドライバーの生産性向上が必要だ。
こうした背景からドライバーがより安全に、そしてより快適な走りを実現するトラックが必要とされている。
実際にUDトラックスが2023年3月に、物流会社のドライバー400名を対象に実施した意識調査では、「自分が不慣れな車両を運転することに不安を感じるか」という問いに対して、約7割のドライバーが「不安を感じる」と回答し、8割強のドライバーが「誰でも運転しやすいトラックやトラクタを求めている」ことがわかったという。
いっぽうで、2024年の働き方改革によりドライバー不足が更に深刻化すると予想される中でも、過去5年間で「働き方が改善していると感じるか」という問いに対しては過半数が「感じない」と答えた。また4割以上が業務量が増えたと答えている。
2024年問題まで残り1年を切ったが、労働環境の改善を実感しているドライバーは少ない。誰でも運転しやすいトラック・トラクタが必要というドライバーの声に、UDトラックスはフラッグシップモデル「Quon GW 6×4新型トラクター」で応える。
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