既に報じた通り、いすゞ自動車および2021年4月からいすゞの傘下となっているUDトラックスは、UDの現行型「クオン」トラクタ車型をベースとする初の共同開発車を発表している。
中でも注目されるのが、重量物運搬用の13リットルエンジン搭載の6×4トラクタ「GW」だ。UDトラックスでは4月4日、茨城県の日本自動車研究所城里テストセンターでメディア向けの発表・試乗会を開催したが、いったいGWとはどんなトラクタなのか、まずはその概要をお伝えしよう。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/UDトラックス・フルロード編集部
人にも積荷にも優しい大型けん引車
UDトラックスはフラッグシップモデルの大型トラクタ「Quon GW 6×4新型トラクター」を2023年4月4日より全国一斉に発売する。パワフルでありながら省燃費、高い運転性と制動力、そして快適な居住性により、人にも積荷にも優しいトラックを実現したという。
「Quon GW 6×4新型トラクター」は大型トラックのリーディングブランドであるUDトラックスが重量物輸送に求められるすべての要素を集約したフラッグシップモデルとなる。
発売に合わせてUDトラックスは茨城県の日本自動車研究所城里テストセンターでメディア向けの発表・試乗会を開催した。
物流業界はドライバー不足や、時間外労働の上限規制による「2024年問題」に直面しており、UDトラックスはトラックメーカーとして、ドライバーの疲労軽減と輸送品質向上への貢献を目指している。
13リットルエンジンから繰り出される圧倒的パワーとトルクを実現しながら、省燃費性を兼ね備えた走り、電子制御式自動化トランスミッションの「ESCOT」と、電子制御ステアリングシステムの「UDアクティブステアリング」による高い運転性、そしてディスクブレーキとトップクラスの補助ブレーキとの組み合わせによる確実でスムーズな制動力で、人にも積荷にも優しいトラックを実現した。
13年ぶりに再投入された新型トラクタの発売に際して、代表取締役社長の丸山浩二氏は次のように述べている。
「深刻な物流課題に対してトラックメーカーとして、ドライバーのことを常に考え『その一歩先を行く』ことを目指しています。重量物を運ぶプロのドライバーが、より運転しやすいトラックに乗ることで、運転に伴う疲労を少しでも軽減して、あすの活力にしていただければと思います」。
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