いすゞ自動車の大看板モデルにして日本の小型トラックの定番「エルフ」が3月7日、16年ぶりにフルモデルチェンジした。開発コンセプトは『6つのNEW』で、新時代の小型トラックの創生を目指している。その第一報をお届けしよう。
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
エクステリアとインテリアを一新
NEWその1の『ニューデザイン』では、設定される3種のキャブ(標準キャブ・ハイキャブ・ワイドキャブ)とも先進感を強調するスタイリングへ一新。特に、小型車(4ナンバー)枠もカバーする標準キャブは、骨格構造からの新設計で、実に約30年ぶりの新規開発となる。
NEWその2の『ニューホスピタリティ』では、キャブのインテリアと居住性を大幅に改良。2眼式メーターパネルはカラー7インチディスプレイを内蔵、新デザインのステアリングホイール(ハンドル)には、操作頻度の高いスイッチを配置した。また、ハンドル・シート・ペダルの配置を見直し、さまざまな体格・年齢のドライバーが最適なドライビングポジションを得られるよう最適化した。
燃費性能を大幅アップ
NEWその3の『ニューエコノミー』では、画期的な省燃費パワートレインを採用した。 エンジンは、3.0リッター直列4気筒の直噴ディーゼル「4JZ1」の150PS仕様・175PS仕様の2本立てで変わらないが、新開発のトランスミッション「ISIM(アイシム)」こと9段デュアルクラッチ付き機械式自動変速機(AMT)と新たに組み合わせるのが最大の特徴だ。
2025年度重量車燃費基準(JH25モード燃費)では、ISIM搭載の積載量2トンクラス・2WD・150PS・アイドリングストップ&スタート付き車が+15%超過達成となり、クラストップレベルの燃費性能を実現する。なお、その他の車型(5速または6速マニュアル車を含む)も基準値達成あるいは+5~10%超過達成で、新型エルフ自体が優秀な燃費性能の持ち主といえる。
クラス初のADASを設定!
NEWその4の『ニューセーフティ』では、小型トラックの安全性に新たなスタンダードを提示。キャブは3種とも前面衝撃吸収構造とし、乗員の保護性能をアップ。標準装備のADAS(先進ドライバー支援システム)として、「車線逸脱警報(LDWS)」「ふらつき警報、先行車発進お知らせ機能」「誤発進抑制機能(ISIM車・AT車のみ)」「車間距離警報」「プリクラッシュブレーキ(PCB、衝突回避支援/衝突被害軽減ブレーキ)」「交差点警報(STグレードはなし)」を搭載した。
これに加えて、メーカーオプションのADASとして「交差点右左折時PCB(クラス初)」「フロントブラインドスポットモニター」「可変配光型LEDへッドライト」「ドライバーステータスモニター(クラス初)」「ドライバー異常時対応システム(クラス初)」「標識認識機能(クラス初)」「標識連動型スピードリミッター(クラス初)」「全車速車間クルーズ(クラス初)」「レーンキープアシスト(クラス初)」を、パッケージオプションから選択できる。
コメント
コメントの使い方ボルボの、ヘッドライトに見えるのは僕だけで。しょうか??、
個人的前よりかっこいい。
前はマイナーチェンジして直進的デザインで
グリルだけ変えたから余り良くなかった。
グリル担当とヘッドライト担当のデザイナー主導権争いが垣間見えますね。一体感がなくがったガタ
かっこわりぃ~。