バーラトベンツの新型大型トラック(HDT)。写真(実車ではなくCG画だが)はGVW42トン・5軸10×2駆動モデルの「4232R」。新型HDTはこのようなタンクローリなどの製缶系特装車の架装に配慮した新設計シャシーフレームも採用している
発表会でデビューしたバーラトベンツ新型HDT
バーラトベンツ新型HDTの納入式が早速行われた
新型HDTが搭載する6D26型エンジン。カミンズ・インディアが生産するB6.7エンジンのバーラトベンツ向け仕様で、マルチ燃料噴射制御システム、高過給ターボシステム、圧縮圧解放ブレーキ(ジェイクブレーキ)などを搭載する
6D26エンジンの圧縮圧解放ブレーキシステム。圧縮行程時に排気バルブの開閉動作を強制的に制御することで、通常のエンジンブレーキよりも強力な制動力を得る装置である。特許をもつジェイコブズ社(現在はカミンズのグループ企業)から「ジェイクブレーキ」と通称され、日本を含む世界のディーゼルエンジンメーカーが採用している
バーラトベンツ新型HDTの第一弾となる5モデルは、GVW28~48トンの3~5軸の輸送系トラックシャシーである
バーラトベンツ2826R。GVW28トン・6×2車型
バーラトベンツ3526R。GVW35トン・前1軸後3軸の8×2車型
バーラトベンツ3832R。GVW38トン・4軸の8×2車型
バーラトベンツ4832R。GVW48トン・5軸の10×2車型。GVW48トンは、近年の基準緩和によって新たに認められたインド独特のレギュレーションで、セミトレーラに匹敵する大量輸送能力を、トラック単車で実現できるようにした
DICVで生産される大型トラックたち。「バーラトベンツ」はインドと隣国のネパールで展開するブランドで、ほとんどの海外市場では「ふそう」、インドネシアでのみ「メルセデス・ベンツ」、メキシコでのみ「フレイトライナー」の各ブランドで供給する。基本設計は共通で、仕向け地の法規と需要に応じて仕様・装備を変更しているが、現時点で6D26を搭載するのはバーラトベンツのみ