肝に銘じるべき!! 令和6年中の事業用トラックの飲酒運転事故事例

赤信号を無視し数カ所の交差点で接触事故

【酒気帯び衝突】大阪府10月24日9時
 滋賀県長浜市の県道において、大阪府に営業所を置く大型トラクタ・トレーラが運行中、2か所の交差点へ立て続けに赤信号で進入し、それぞれの交差点で青信号にしたがって進行してきた車両と接触したにもかかわらず走行を続け、更に先の交差点で赤信号で停車していたところを、事故を目撃した車両から進路を塞がれて、ようやく停止した。この事故による負傷者はいない。事業者によると、午前4時に業務前点呼実施予定であったが、運転者は点呼を受けることなく出庫したため、飲酒した時点や量については不明。

【酒気帯び衝突】静岡県10月24日9時
 広島県廿日市市の国道において、静岡県に営業所を置く中型トラックが運行中、前方を走行していた陸上自衛隊の車両に衝突した。この事故によるけが人はいない。中型トラックの運転者は酒気帯びの状態であったため、駆け付けた警察官により現行犯逮捕された。事業者によると、運転者は休息していたサービスエリアで飲酒したとのこと。

【酒気帯び衝突】鹿児島県11月2日3時
 福岡県北九州市の国道において、鹿児島県に営業所を置く大型トラックが運行中、道路上のクッションドラムに接触して、そのまま逃走した。その後、警察によって大型トラックは停車させられ、運転者の呼気を調べたところ基準値の6倍のアルコールが検出されたため現行犯逮捕された。運転者は、北九州市内の当該事業者の別の営業所にある休憩所内で缶酎ハイを3本飲酒したのち、点呼を受けずに運行を開始した模様

【酒気帯び衝突】佐賀県12月6日23時
 愛媛県伊予市の高速道路のサービスエリアにおいて、佐賀県に営業所を置く大型ダンプが、サービスエリア内に設置されている車止めの石柱に衝突し、そのまま逃走した。この事故による負傷者はいない。当該運転者が当該サービスエリアでの業務後点呼後に食料と共にチューハイを購入しているところを同社の同僚が目撃しており、休息中に飲酒して運転を開始した疑いがあることから、同社の別車両で運行していた上司が警察に通報し、捜索を行なった警察により愛媛県東温市の別のパーキングエリア内にいる当該大型ダンプを発見して、運転者の呼気を検査したところ約0.5mg/lのアルコール反応が検出されたため逮捕された。

【酒気帯び衝突】鳥取県12月13日15時
 山梨県大月市の中央道下り線で、鳥取県に営業所を置く大型トラックが、工事に伴う渋滞で走行車線に止まっていた最後尾の乗用車に衝突するなど車3台が関係する事故があり、駆けつけた警察官により当該運転者が酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕された。

【酒気帯び衝突】岡山県12月16日20時
 広島県広島市のトンネル内において、岡山県に営業所を置く中型トラックがトンネル壁面に衝突したが、当該トラックはそのまま逃走した。その後、12月17日午前0時5分頃、広島市中区の国道において、上記事故にかかる不申告(当て逃げ)事件を捜査中の警察官が声がけしたところ、当該トラックの運転者が酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕となった。この事故による負傷者はいない。電話点呼時は運転者からの口頭での報告をさせていたが、アルコールチェッカーの作動音の確認はしていないとのこと。なお、事故直近にあたる中間点呼はメールで行なったとのこと。

【酒気帯び死傷】大阪府12月27日20時
 大阪府堺市の府道において、大阪府に営業所を置く大型トラックが丁字路を右折しようとしたところ、右折先の横断歩道を右側から進行してきた自転車に気付かず衝突した。この事故により、当該自転車乗りが死亡した。事故現場において、大型トラック運転者の呼気から基準値を超えるアルコール濃度が確認されたため、当該運転者は警察により酒気帯び運転と過失運転致傷で現行犯逮捕された。

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