肝に銘じるべき!! 令和6年中の事業用トラックの飲酒運転事故事例

運転中に飲酒し、はみ出し事故を起こす

【酒気帯び衝突】北海道4月9日0時
 北海道川上郡弟子屈町の国道において、北海道に営業所を置く大型トラックが酒気帯びにて登り車線運行中、反対車線へはみ出し、下り車線を走行していた大型トラックと衝突した。この事故により、対向車運転手1名が軽傷を負った。事故後、駆けつけた警察官が、運転者の呼気を検査したところ、酒気帯び状態であることが確認された。運転者は運行中に酒類を購入し、飲酒しながら走行したとのこと。

【酒気帯び衝突】福岡県4月11日15時
 兵庫県加西市の中国自動車道上り線加西サービスエリア内において、福岡県に営業所を置く大型トラックが駐車位置変更のため後退した際に、隣に駐車していたトラックの後写鏡に接触し、酒気帯び運転により警察に逮捕された。 この事故による負傷者はいない。同日午前4時32分の乗務前点呼においては、異常は確認されなかった。

【酒気帯び衝突】青森県4月19日19時
 青森県上北郡の国道において、青森県に営業所を置く中型トラックが信号待ちで停車していた乗用車に追突した。この事故により、乗用車の乗員1名が軽傷を負った。事故後、駆けつけた警察官が運転者の呼気を検査したところ、酒気帯び状態であることが確認された。運転者は、同日午後4時頃に事故現場から数100メートル離れたコンビニで缶ビール(350ml)1本を購入し同コンビニの駐車場で飲酒し、午後7時10分頃から車両を運転しはじめ、事故を惹起した。事業者では、事故前日の18日午後17時25分に対面で業務前点呼を行ない、その後上記コンビニにて電話により業務後点呼を実施していたものの、どちらの点呼でもアルコールは検出されなかったとのこと。

【酒気帯び横転】東京都4月22日6時
 千葉県千葉市花見川区の東関東自動車道上り方向において、東京都に営業所を置く大型トラックが運行中、ハンドル操作を誤り横転した。この事故による負傷者はいない。事故後、駆けつけた警察官が運転者の呼気を検査したところ、酒気帯び状態であることが確認された。点呼は実施しておらず、運転者は前日にアルコール度数9%の酎ハイ500mlを1本飲酒している模様。

【酒気帯び衝突】奈良県5月1日11時
 兵庫県の国道において、奈良県に営業所を置く大型トラックが運行中、赤信号のため停止していた車両に追突した。この事故による負傷者はいない。事故後、駆けつけた警察官が運転者の呼気を検査したところ、酒気帯び状態であることが確認された。運転者は高速道路パーキングエリアにおいて休息中に飲酒した模様。なお、当日の乗務前点呼においては、口頭でアルコール検査結果に問題ないことを確認した。

点呼後の飲酒で複数の死傷者が発生した重大事故に!

肝に銘じるべき!! 令和6年中の事業用トラックの飲酒運転事故事例
酩酊状態の運転のイメージ

【酒気帯び衝突】群馬県5月6日16時
 群馬県伊勢崎市の国道において、同県に営業所を置く中型トラックが運行中、ハンドル操作を誤り、中央分離帯に接触、操縦不可能となり、反対車線にはみ出し、走行してきた乗用車の側面に衝突、もう一台が、トラック側面に追突した。この事故により最初に衝突した乗用車の運転手と同乗者2名が死亡しほか、トラックの側面に衝突した乗用車の運転者が軽傷、トラックの運転者は重傷を負った。事故後の警察の捜査により、トラックの運転者の飲酒運転が判明した。運行管理者による業務前の点呼時に酒気帯びは確認されなかったため、点呼後に飲酒したとみられている。

【酒気帯び衝突】三重県6月25日21時
 三重県四日市の国道において、同県に営業所を置く大型トレーラが第2車線から第1車線に車線変更時に中型トラックに接触した。この事故による負傷者はいない。事故後、駆けつけた警察官が運転者の呼気を検査したところ、酒気帯び状態であることが確認された。業務前点呼を11時30分に行なった際は、酒気帯びは検知されていないが、運転者は市内のコンビニで缶チューハイを複数本買い、夕方から午後8時頃にかけて車内で飲酒した模様。

【酒気帯び】鹿児島県6月30日10時
 静岡県の東名高速道路において、鹿児島県に営業所を置く大型トラックが、タイヤがパンクした状態で走行していたことから、高速道路交通警察隊(高速隊)に停止を求められた際、酒気帯び運転の容疑で逮捕されたもの。

【酒気帯び横転】埼玉県7月7日19時
 埼玉県深谷市の国道において、同県に営業所を置く中型トラックが交差点手前でガードレールに接触し、横転した。この事故により、中型トラックの運転者が軽傷を負った。事故現場に駆けつけた警察官がアルコール検査を行ない、当該運転者の酒気帯び運転が確認された。運行途中にコンビニで缶酎ハイ500mlを4本購入し、そのうち2本を飲んだ模様。トラックの車内からアルコール飲料の空き缶が発見されている。

【酒気帯び衝突】山口県7月7日23時
 静岡県沼津市のコンビニエンスストアの駐車場において、山口県に営業所を置く大型トラックが駐車するため駐車場内を走行していたところ、駐車していた乗用車と衝突した。事故後、別のコンビニエンスストアに逃走したところ、乗用車の運転者が警察に通報し、警察官到着後、事故現場のコンビニエンスストアに戻った際に警察車両にも衝突した。この事故により負傷者はいない。事故後、警察官がアルコール検査を行ない、当該運転者の酒気帯び運転が確認された。当該運転者にアルコール検知器は携行させておらず、点呼時にアルコール検査は実施していなかった。

【酒気帯び衝突】青森県7月9日19時
 岩手県宮古市の国道において、青森県に営業所を置く大型トレーラが左カーブを曲がり切れず、対向してきた乗用車と接触した。この事故による負傷者はいない。事故現場に駆けつけた警察官がアルコール検査を行ない、当該運転者の酒気帯び運転が確認された。

【酒気帯び衝突】埼玉県7月26日19時
 茨城県古河市の国道において、埼玉県に営業所を置く中型トラックが信号待ちで停止していた車両に追突した。駆けつけた警察官が事故処理をしている時に飲酒運転が発覚した。この事故による負傷者はいない。運転者は、遠隔地の駐車場で業務を終了した後に飲酒した模様で、駐車場の管理人から移動を求められ、移動先への走行中に事故が発生した。

【酒気帯び衝突】岐阜県7月31日3時
 三重県桑名市の県道において、岐阜県に営業所を置く大型トラックがガードレールに衝突した。この事故による負傷者はいない。事故現場に駆けつけた警察官がアルコール検査を行ない、当該運転者の酒気帯び運転が確認された。前日21時ごろまで飲酒した残りの缶酎ハイを、当日1:30ごろの起床後に飲酒し、自家用車で出勤した模様。乗務前点呼は実施していない。

【酒気帯び衝突】大阪府10月1日9時
 奈良県葛城市の国道において、大阪府に営業所を置く大型トラックが交差点で信号待ちをしていた乗用車に追突した。この事故による負傷者はいない。事業者によると、早朝からの運行であったため点呼は実施できていなかったとのこと。また、運転手は午前1時頃まで飲酒したと供述しているが、どれくらいの量を飲んだかまでは確認できていない。

【酒気帯び衝突】千葉県10月11日15時
 埼玉県三郷市において、千葉県に営業所を置く中型トラックが運行中、コンビニエンスストア駐車場から出発の際に、停車していた警察車両前部に当該トラックの左後部が接触した。この事故によるけが人はいない。その場にいた警察官によりアルコール検査が行なわれ、酒気帯び運転が発覚した。当該運転者は、当日午前11時ごろ、荷主先の駐車場で待機中に飲酒したとのこと。

【酒気帯び】北海道10月23日16時
 北海道勇払郡占冠村の北海道横断自動車道の上り車線で、酒気を帯びた状態で大型トレーラを運転していた運転者が道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕された。高速隊によると、道東道占冠パーキングエリアで居眠り運転や飲酒運転防止の啓発活動を行なっていたところ、声掛けから逃げるかのように発進した大型トレーラを発見したもの。

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