普免で運転できる話題のトラック・いすゞエルフミオに新たな仲間!? 日産・マツダ向けOEM車には意外な違いも!

メーカー扱いの特装車はオリジナル!?

エルフミオの日産向けOEM車・アトラスF26普通免許対応モデル。ちなみに日産向けNHRには「AHR」という型式をいすゞが付与している
エルフミオの日産向けOEM車・アトラスF26普通免許対応モデル。ちなみに日産向けNHRには「AHR」という型式をいすゞが付与している
エルフミオのマツダ向けOEM車・タイタンLHR。LHRはマツダ向けNHRを示すいすゞの型式に由来する
エルフミオのマツダ向けOEM車・タイタンLHR。LHRはマツダ向けNHRを示すいすゞの型式に由来する

 エルフミオの日産向けOEM車は『アトラスF26普通免許対応モデル』、同じくマツダ向けOEM車は『タイタンLHR(普通免許対応車)』と、それぞれに表現されている。日産は直截的なタイトル、マツダは車両型式(LHR87AF)からの引用で、『ミオ』に類するような接尾詞や特別な名称を与えておらず、割と地味な扱いではある。

 エルフミオ、アトラス普免車、タイタンLHRは、フロントグリルのデザインとエンブレム類、ボディカラー設定色数などが異なり、アトラス普免車、タイタンLHRではフロントバンパーはボディ同色のみ、ADAS(先進運転支援システム)装備がエルフミオのスタンダードパック(メーカーオプションの充実仕様)相当が標準となるほか、一部の装備が標準となるかオプションとなるかといった程度で、中身は同一のクルマである(ただし現時点で未発売の車型がある)。

 だが、アトラス普免車では、日産の子会社オーテックジャパン扱いの特装車が用意されており、いまのところメーカー扱いの特装車を絞りこんでいるエルフミオよりも、特装車ラインナップが充実しているという「逆転現象」がみられるのだ。

 そのラインナップには、ドライバン、保冷バン、冷蔵・冷凍バン、テールゲートリフタ付平ボディ、電動ダンプが並び、さらに「架装事例」としてカーテン車や4ナンバードライバンおよび温度管理バンまである。中にはエルフミオと同一の架装(電動ダンプ)もあるが、もっともオーソドックスなドライバンは北村製作所製(エルフミオはパブコ製)で、荷箱の内法サイズと床面地上高、積載量といった主要スペックもすべて異なるなど、日産オリジナルの展開が広がっている。

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今号では、昨年2月中旬から出荷を再開した日野プロフィアの2024年モデルに試乗。燃費性能と安全性能もアップし、新設計AMTで走りも別モノに進化した新モデルの実力に迫ります。また、「だれでもトラック」いすゞエルフミオEVの公道試乗を実施。AT限定普通免許で運転できるEVトラックの魅力をお伝えします。大好評の「働くクルマの大図鑑」は、飲み物を運ぶその究極のカタチ「ボトルカー」を特集しました。ボトルカーの構造から製造工場のレポート、知られざる歴史、さらにはeキャンターのボトルカーの試乗レポートまで盛りだくさんの内容になっています。