AT限定普通免許で運転できるディーゼルトラックとして話題のいすゞ「エルフミオ」。そのOEMモデルがさきごろ、日産、マツダからも発売された。もちろん基本的には同じクルマで、乗用車ディーラーが販売することでその販路も広がりそうだが、見た目以外にも違いがあった。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/フルロード編集部、いすゞ自動車、日産自動車、マツダ
いすゞ1トン積トラックの軌跡

先日開催されたエルフミオのプレス試乗会(試乗レポートも掲載予定です)で、同車が今夏の発売以来、1500台以上の受注を集めていることが明らかにされた。これは、先代(6代目)エルフの最小車型・積載量1.5トンモデルの年間販売台数に匹敵する規模という。
発売から半年足らずという段階なので、小型トラック普免モデル需要の大きさを証明するには時期尚早だが、物流企業やレンタカー会社などフリートユーザーから予想以上の引き合いがあるらしく、メーカーがかなりの手応えを感じているのは確かだ。
いすゞが、今のエルフミオに匹敵する積載量1トンクラスのエルフを開発・発売するのは初めてではなく、5代目エルフ(1993~2007年)まで1トンクラス車を設定していた。
5代目が登場した年は、同社が乗用車などモノコックボディ車の自主開発・生産を中止した年でもあるが、トラックでも『選択と集中』が進められ、1988年からより手ごろな積載量1トンクラス車として設定していた「ファーゴトラック」は、1995年に日産「アトラス10」(F23型)のいすゞブランド車「エルフ100」に置き換えられた。
以降、積載量1トンクラス車はオリジナルのエルフとエルフ100が併存する形となるが、エルフ100は乗用車メーカー製トラックのシェアが高いこのクラスにおいて優れた競争力を備え、当時のNOx規制(ディーゼル車の登録期間が制限された)をクリアできるガソリン車も揃えていることから、いすゞにはラインナップを補完する意味があったわけだ。
2007年にオリジナルのエルフ1トンクラス車、日産製のエルフ100ともにフルモデルチェンジを迎え、それぞれ6代目とF24型へ一新するが、両車とも積載量1.5トンクラスへと移行し、いすゞの1トンクラス車はエルフミオがデビューするまで空白となる。
エルフミオは、いすゞにとって17年ぶりの自主開発1トンクラス車(厳密にはASEAN市場向けの「トラガ」を開発しているがエルフミオとは別物)となるわけだが、今度は「普免で運転できる車両総重量3.5トン未満トラック」という『新たな本流』を目指した戦略的なクルマとして、その存在意味は大きく変わったといえるだろう。

コメント
コメントの使い方まだ日産モータースポーツ&カスタマイズを「オーテックジャパン」と呼んでるの?