「ブレーキの引きずり」とは?
「ブレーキの引きずり」が起きる原因には、『ブレーキシステムに混入した水分の凍結』と『ブレーキ部品の劣化』の2つがあるのですが、先に「ブレーキの引きずり」でなぜ火災が発生するのかを解説しましょう。
「ブレーキの引きずり」とは、トレーラの車輪にブレーキが掛かった状態のまま走行してしまうことです。それによりブレーキ部品が赤熱するほど高温となり、その熱がホイールを伝って可燃物のタイヤを着火させます。この段階になると消火もたいへんで、トレーラの荷台へと延焼し、積荷を焼いてしまうことになります。
トレーラのブレーキシステムは、それを構成する配管や部品に異常・破損が起きた場合、非常ブレーキが自動的に掛かるように設計されています。「ブレーキの引きずり」は、システムの異常に気づかずにトレーラを走らせた際や、あるいは走行中に配管・部品が破損した際に発生してしまうトラブルなのです。
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