ワーカム北海道で「いすゞギガ・トラクタ」に乗ってきました その1

ワーカム北海道で「いすゞギガ・トラクタ」に乗ってきました その1
10月初旬発売予定の「フルロード」第7号はトラクタ&トレーラの大特集ですが、日本のトラクタ&トレーラの聖地といえば北海道……、その北海道で例によって多賀まりお氏と共に「いすゞギガ・トラクタ」に試乗してきました。
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場所は「ワーカム北海道」。ここはいすゞ自動車のテストコースとし1979年に設立されました。今でこそ北海道には、自動車メーカーをはじめタイヤメーカー、部品メーカーなどのテストコースが20数か所がありますが、ワーカム北海道はその草分け的存在。2002年10月に㈱ワーカム北海道として法人化され、現在ではいすゞ自動車の他にトレーラメーカーなどの試験も行なっています。また、2009年5月には、藤沢に次いで「ISUZUプレミアムクラブ北海道」が開設され、ユーザーに対する「省燃費運転、安全運転セミナー」を行なっているので、訪れたことがある人もいるかもしれません。
新千歳空港から車で1時間ほどのむかわ町にあるのですが、むかわは漢字では鵡川と書きます。鵡は、鸚鵡(オウム)のムですが、アイヌ語が語源ですから「鵡」に意味はないようです。むかわ町はししゃもの町として売り出し中なので、ご存じの方も多いかもしれない。ちなみに一般に流通しているししゃもの多くはカラフトししゃも(キャペリン)だが、むかわ町のは、もちろん本物のししゃもです。
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ところで「ワーカム北海道」って、なかなかカッコいいネーミングだと思いますが、どういう意味だと思いますか? これがですね、「むかわ」をひっくり返して、わかむ→ワーカム、なんですね、つまり「まいうー!」と同じようなもの。こういう軽いノリは、なんかいすゞ自動車らしくって、結構好きです(笑)。
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ネーミングは軽いですが、テストコースとしては超一級です。東京ドーム92個分という広大な敷地には、加速・減速・ブレーキの耐久信頼試験や各種性能試験に使用する直線周回路、直径100mの舗装面で円旋回・8の字旋回テストおよび操縦安定性テスト等に使用するスキッドパッド、未舗装の山道での走破性や耐久性などに使用するクロスカントリー路、駆動系などの高速耐久信頼試験や各種性能試験に使用する高速周回路、圧雪・凍結路など非常にすべり易い路面を再現し、ABSブレーキ試験や冬道の安全講習会に使用する低μ路、波状路・ベルジアン・坂路など特殊な路面を再現した総合特殊コースの特殊路などがあります。最近、低μ路に併設してEVSC路という、電子制御で車両の挙動をコントロールする装置をテストするコースも設けられました。協力企業の13名を含め計166名が働いています。
我々が試乗した日は、すでにお盆休みに入っていたのですが、ありがたいことに休み返上でワーカム北海道のスタッフが対応してくれます。たとえば今の時期、高速で周回すると、キャブの前面には虫の死骸が貼り付いて汚れてしまうのですが、すぐにきれいにしてくれるし、撮影に際しては、我々のさまざまな注文に応じて車両を走行してくれます。こういった人達に「フルロード」の試乗は支えられているんですね。(つづく)
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