トヨタがH2&FC EXPOで披露した大型商用車用第3世代FCシステム。大型トラックのエンジンルームにFCシステムを搭載するイメージで展示されたことから、キャビンを模したラインを貼ったガラス越しでみることに
トヨタ自動車・水素ファクトリーの山形光正プレジデント
H2&FC EXPOトヨタブースで行なわれた第3世代FCシステムのプレゼンテーション
大型商用車用第3世代FCシステムは、大型トラックのラダーフレーム上にマウントして展示され、サイズもディーゼルエンジンに近いものだった。向かって右側が前方で、給気用電動ブロワーがついている。このほかにFCの作動温度を一定に保つための冷却システムなども必要になってくる。なお、マウント部品は展示会用のイメージ品
大型商用車向け第3世代FCシステムのインフォグラフィクス
日野のGVW25トン大型トラックをベースにFCEV化した「プロフィアZ FCV」。現在3台が輸送企業において実証運行が行なわれている。トヨタ第2世代FCシステム2基ぶんのスタックを搭載する
いすゞの小型トラックをベースにトヨタ第2世代FCシステムと電動パワートレイン(高電圧バッテリー、モーター兼発電機)を搭載した「エルフFCEV」。同一のパワートレイン構成でトヨタの小型トラックをベースとする「ダイナFCEV」もある。いずれもCJPTを通じて実証運行に参画する企業に供給しており、両車が選べるようになっている
日野が北米で実証試験を進めているクラス8の大型FCセミトラクタ「XL8 FCEV」
PACCARグループは、トヨタ第2世代FCシステムを搭載するクラス8の大型FCEVセミトラクタをカタログモデルとして発売中。向かって左が「ケンワースT680 FCEV」、右が「ピータービルト モデル579FCEV」
日本や米国だけでなく、欧州や中国でもトヨタFCシステムを用いたFCEVの実証運行が行なわれている。写真はコカ・コーラ、エア・リキードとの3社共同プロジェクトとして欧州で運行中の大型FCEVセミトラクタ。オランダのVDLスペシャルビークルズが、DAF CFをベースにFCEV化したものである