質実剛健な乗り味と良く回るエンジン
直径40㎝のステアリングホイールは、グリップが太いこともあって操舵感は重い印象を受けるが、センターデフ式フルタイム4WD機構はタイトコーナーブレーキング現象と無縁なので、取り回しはしやすい。最小回転半径は5.1mで、2WDの相当車型に対してプラス0.6mの拡大だが、充分に優秀な小回り性だろう。
高い剛性感を備えながら快適性を両立する足回りは、2WD・4WDともキャンターに共通する特徴だ。積載時における信頼感と安心感はクラス随一である。その乗り味はまさに質実剛健といったところで、ふそう車らしい。
やはり2WDと共通の3.0リッター直噴ディーゼルエンジン4P10(T2)は、最高出力130PS/2130rpm・最大トルク43.8㎏m/1600〜2130rpmで、競合車とほぼ横並びの数値である。FPT製のよく回るエンジンで、過去のふそう製エンジンとは風合いがまるで異なるが、一定速で流している時のカラカラという独特の響きがのどかでいい。
6段DCTデュオニックは、DCTならではのシームレスな変速操作と、制動時に減速チェンジを多用するクレバーな変速制御が特徴だ。そのためマニュアルモードを使うよりも、自動モードがはるかに快適で走らせやすい。
常時四駆ではあっても、JH25モード燃費値は2WDと同一のリッター11.83㎞。今回の試乗では、撮影や渋滞(ISSはON/OFF混用)を含む市街地と高速、郊外の丘陵地帯を合計100㎞走行し、満タン法でリッター約9.3㎞だった。ただ試乗前にもある程度走行していた可能性が高く、実際にはもっと良い値だろう。
2WDの小型トラックと同じ用途を、季節・天候に関わらず積雪地域で遂行することを主目的としたキャンター全低床フルタイム4WDは、まさに『オンロード日常四駆』の良さが味わえるトラックだった。
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