スウェーデン生まれの最新大型トラック「スカニアSUPER」に公道試乗! 連結総重量36トンで魅せられた走り

絶妙にホールドするシートと質感の高いインテリア

運転席。写真はGキャブよりもフロアが高いRキャブだが、インテリアは共通(試乗車は標準仕様なのでインパネ配置の駐車ブレーキ操作はスイッチではなくレバーだった)
運転席。写真はGキャブよりもフロアが高いRキャブだが、インテリアは共通(試乗車は標準仕様なのでインパネ配置の駐車ブレーキ操作はスイッチではなくレバーだった)

 ステップを垂直に登って「420G A4×2LA」のキャビンに入ろう。ハイルーフの室内は最大203cmの高さがあり、身長168cmの筆者だとバンザイできる。運転席の背後にあるベッドは、長さ200cm×幅63.5cm(中央部は幅80cm)で、こちらも充分なサイズがあり、室内各所の収納スペースも豊富だ。もはやちょっとした居心地のいい小部屋である。

 トラックは、乗用車と違って見映えよりも耐久性が求められるが、内装の高級感は、数あるトラックでも群を抜くだろう。このインテリアの開発段階では、同じフォルクスワーゲングループのアウディやポルシェをも参考にしたと聞く。もちろんそういう高級乗用車と同一ではないが、「プレミアムトラック」というフレーズが充分納得できる質感の高さがある。

 運転席は、たっぷりしたサイズのベルトイン型ハイバックシート。表皮はシックなパターンのファブリックで、絶妙なホールド感が心地いい。シートスライド量は大きく、多数のスイッチが並ぶ450mm径のステアリングホイールは、32~52度のチルト角(駐車時は直立も可能)と80mmのテレスコ量が備わり、自分好みのポジションに合わせられる。

室内。同じくRキャブだが、室内の長さ・幅・高さは変わらず、ベッドサイズも同じである
室内。同じくRキャブだが、室内の長さ・幅・高さは変わらず、ベッドサイズも同じである

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