タダノは、最大地上高40mの日本市場向け超高高所作業車「ハイパーデッキAT-400CG」をモデルチェンジし、2025年12月3日に発売した。価格は7500万円(税別・装備により異なる)。年間販売目標台数は5台だ。
文/トラックマガジン「フルロード」、写真/タダノ
開発コンセプトと特徴
ハイパーデッキAT-400CGは、最大地上高40mと最大作業半径19mを誇る超高高所作業車。
ベース車両には、機動性の高い3軸汎用シャシーを採用しており、保安基準内となる車両総重量20トン以下を実現。これにより特殊車両通行許可申請をしなくても、一般道から高速道路まで自由に通行できるのが特徴だ。
新型は、油圧バルブを変更することで品質の安定化や操作性の向上を図ったほか、垂直・水平の併用操作による二次元移動を採用し、1レバーで斜め上下移動も可能となった。
また、猛暑時や長時間作業時の作動油の温度上昇を抑えるオイルクーラーを標準装備。このほか、バスケット部と下部操作部(旋回台)には、交互通話可能な高感度インターホンを装備するなど、機能性を向上させた。
一方、安全面では、バスケット部に過荷重検出装置を新搭載。過荷重検出装置は、積載荷重を超えると機体の全操作を停止させ、オーバーロードを未然に防止する。
このほか、制御用検出器故障による転倒事故や、オーバーロードによる機体の損傷を未然に防止するため、検出器を二重化。これにより、作業時にも検出器の常時監視が可能となり、安全な作業が可能となった。
また新型は、同社独自のテレマティクスWEB情報サービス「HELLO-NET」を標準装備。車両の稼働状況や位置情報、保守管理をインターネットでサポートするほか、車両の故障時における機体状況の把握、および迅速な対応などアフターサービス面での有効活用につなげる。
加えて、スマートフォン対応アプリ「HELLO-DATA LINK」も標準装備する。無線LANで車両本体と携帯端末を接続し、操作情報やインジケータ情報、エラーコードなどのリアルタイム情報を、少し離れた場所から確認することができる。
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