これからの日本の重量物輸送のために復活! 530PSのUDクオンGWは「働きやすい重トラクタ」だった!

これからの日本の重量物輸送のために復活! 530PSのUDクオンGWは「働きやすい重トラクタ」だった!

 UDトラックスの重量物運搬用セミトラクタ「クオンGW」が4月4日、13年ぶりに国内市場に「復活」した。GWという車型は、主に建設機械など重量物を載せたセミトレーラの牽引に使われるモデルで、前1軸・後2軸の6×4駆動シャシーに高馬力・大トルクエンジンと牽引装置を搭載する。いすゞ自動車との共同開発車(いすゞでは「ギガ」EW系)としても注目される、新型クオンGWに試乗した。

文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/「フルロード」編集部、いすゞ自動車

重トラクタ復活までの道のり

筆者が試乗したクオンGW・第5輪荷重18トン・後輪エアサス・530PS車(型式:2DG-GW6EAH)。最大連結総重量は60トン級だが、3軸平床セミトレーラが積載するダミーロードは20トンで、連結総重量40トン状態での試乗だった
筆者が試乗したクオンGW・第5輪荷重18トン・後輪エアサス・530PS車(型式:2DG-GW6EAH)。最大連結総重量は60トン級だが、3軸平床セミトレーラが積載するダミーロードは20トンで、連結総重量40トン状態での試乗だった

 UDトラックスは2010年10月以降、国内需要のボリュームが少ない重量物運搬用セミトラクタ(重トラクタ)セグメントは、初代クオンGWの代わりに「ボルボFH6×4」を充てることとし、UDオリジナル重トラクタがない状態となっていた。

 しかし、GW不在の13年間で「UD重トラクタユーザーが『UDの重トラクタ』を求めていることも改めてわかった」と新型GW開発スタッフは振り返る。ユーザーからはFHはあくまでボルボ車であり、GWやその前のビッグサムCW-Tの後継としては、ほとんど認識されなかったという。

 転機となったのが、2021年4月のいすゞグループ入りだ。新しい親会社・いすゞとの協業プロジェクトの一つとして大型トラクタの共同開発が企画され、2つのトラックメーカーの母体需要を背景に、重トラクタの新規開発が実現することになった。これが、3月29日に発表されたいすゞの新型ギガEW系、そしてUDの新型クオンGWというわけである。

GWならではのスタイリング

 新型クオンGWのエクステリアは、フロントのヘキサゴングリルをクロムメッキとダーククロムメッキで仕上げ、左右ドアに「GW530 GH13」のオーナメントを装着、クオン最強モデルに相応しい加飾が施されている。これはギガEW系にはみられない演出である。
 
 インテリアでは、専用のパンチングレザー巻きステアリングホイール(ハンドル)とイスリングハウゼン製ベルトイン高機能シートを標準装備し、機能性・快適性をアップグレードしている。ベタつかずにさっぱり握っていられるハンドル、たっぷりしたサイズとやや硬めのクッションで身体全体をホールドするシートは、欧州車のような心地よさがあった。

 GWという車型には、さらに細かいバリアントが設定されているが、試乗車は第5輪(連結装置、カプラ)荷重18トン・後軸エアサスペンション装着車である。シャシーは、国内での使用条件に最も適したホイールベース4520mm(3150mm+1370mm)とドライブアクスル(駆動軸)を新たに開発している。

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