実物と見まごう! 日野プロフィアのモデル製作秘話に迫る【ケンさんのホビーは楽し!】

ダイキャストモデルにも挑戦

 この数年後に模型業界の古くからの友人M氏がダイキャストで作ろうと協力してくれ念願のSS 6×4トラクタがモデル化されることになった。

 設計は某超有名模型メーカーで設計をしていた大ベテランM氏。はたして素晴らしいモデルが登場した。フロントタイヤはもちろん大きく切れるように設計、カプラは重量物トラクタ独特の、いわゆる十字カプラで、前後左右に角度が可動するようにした。

精巧に作り込まれた三代目日野プロフィアトラクタSS 6×4
精巧に作り込まれた三代目日野プロフィアトラクタSS 6×4
SS 6×4のシャシー。こだわりのフロントタイヤの切れ角も大きく切れる
SS 6×4のシャシー。こだわりのフロントタイヤの切れ角も大きく切れる

 キャブチルト、ドアは開かないのだが、開口部があるとどうしてもクリアランスを作る必要があり、隙間ができてしまう。ヒンジも大きくなってしまうということで今回もなしだ。

 ホイールボルトが8本の時代だ。実車がマイナーチェンジした後、モデルもマイナーチェンジし、地味なところだが排気系変更や尿素タンク追加、サイドバーやリヤバンパーを変更、同時にホイールボルトも10本に変更した。

 現行の三代目の登場は2017年だから、すでに5年も経っており、モデル化には遅いくらいだったが、内容を充実させるだけでなく、何よりも佇まいの良いモデルを目指した。いくら精密に設計しても佇まいがよろしくないモデルはけっこうあるのだ。

 さて、基本シャシーは同じだが、細部にわたって新金型が奢られている。実車でも大きく変わったフロント回りをはじめとして、テールライト、これはSSとSHで異なるデザイン。プラッフォームのデザイン、排気チェンバーカバー、キャブバック、バックミラーも変更されている。

 特筆すべきはインテリアだ。模型になるとほとんど見えなくなってしまうのだが、なんと足元のペダルまで再現してしまった。詳しくは写真で確かめてみてほしい。

【画像ギャラリー】現行型日野プロフィアトラクタのミニチュアモデルをギャラリーでチェック!(12枚)画像ギャラリー

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【解説&試乗】日野プロフィア2024年モデル フルロードvol.55 本日(12/10)発売!!

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今号では、昨年2月中旬から出荷を再開した日野プロフィアの2024年モデルに試乗。燃費性能と安全性能もアップし、新設計AMTで走りも別モノに進化した新モデルの実力に迫ります。また、「だれでもトラック」いすゞエルフミオEVの公道試乗を実施。AT限定普通免許で運転できるEVトラックの魅力をお伝えします。大好評の「働くクルマの大図鑑」は、飲み物を運ぶその究極のカタチ「ボトルカー」を特集しました。ボトルカーの構造から製造工場のレポート、知られざる歴史、さらにはeキャンターのボトルカーの試乗レポートまで盛りだくさんの内容になっています。