細部に宿るモノづくり魂に注目!! 地味だけど機能性あふれる日野プロフィアベースの平ボディの実力に迫る!!

 神奈川県横浜市の真月組運輸が導入した平ボディは、鋼材、および大型機械、半導体など各種機械製品の運搬を行なうトラック。神奈川県平塚市の架装メーカー、美川ボデーがボディ架装を担当した。

 美川ボデーといえば、フルオーダーメイドの平ボディが専門。今回の一台も、ユーザーの要望に応えて職人がハンドメイドで製作したもので、見た目はシンプルでも中身はこだわり満載……という、実に美川ボデーらしい一台となっており注目だ。

文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
※2021年3月13日発売「フルロード」第40号より

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真月組運輸が導入した平ボディ。ベース車両は日野プロフィアFW系4軸低床フルエアサスシャシーだ

 真月組運輸は、鋼材をメインに、大型機械や半導体などさまざまな製品の輸送を行なっている運送会社。関東、中京、近畿、東北、九州など日本全国で業務を行なっており、保有車両はすべて平ボディとなっている。

 今回の車両は、「どんな仕事にも使えること」と「ドライバーが使いやすいこと」を重視している同社の平ボディの最新バージョン。実際に車両を使うドライバーの意見を反映し、スタンション穴の増設、フック増設を実施。装備重量が増加する中、最大積載量14tを達成するのも目標だ。

 ベース車両は、日野プロフィアFW系4軸低床フルエアサスシャシー。シャシーとボディをつなぐ根太構造(サブフレーム)は、床面地上高を稼ぐため横根太を縦根太に貫通させる低床工作を実施。横根太は軽量化のためアルミ化されている。

荷台の架装はフルオーダーメイドの平ボディを専門とする美川ボデーが担当した

 荷台は5方開の平ボディ型で、荷台内寸は長さ9450mm×幅2410mm。前述の低床工作により床面地上高1050mmを確保する。また、運転席の後ろに前後長300mmの「ボックス型鳥居」を装備。これにより、平ボディに不足がちな収納力アップを図っている。

 鳥居とは、運転席の後ろにあるボディの前壁のこと。急ブレーキ時に衝撃で積み荷が運転席に衝突するのを防ぐためのもので、通常は単なる壁なのだが、最近はシャシー側架装スペースの減少により収納スペース付の鳥居の人気が高まっているという。

 ちなみに、収納スペース付鳥居の呼び方は架装メーカーによりバラバラで、美川ボデーは「ボックス型」よ呼ぶが、ほかにも「棚型」や「物入れ型」などさまざまな呼称が存在する。

 今回の車両のボックス型鳥居は、天井、背面、側面の3カ所に合計5つの収納スペースを備えており、積み荷を風雨から守るカバー、積み荷を荷台に固定する荷締め機器や角材を収納可能。背面の荷締め機器用収納スペースはロック付きとして盗難対策を図っている。

 このほか、シャシー架装は左側に200Lの燃料タンクを2個搭載(合計400L)、右側に引き出し式バッテリー収納を搭載。後者は運行前のバッテリー液の確認や交換がかなり楽になるそうで、「ほかの運送会社にもぜひオススメ」とのこと。

 このほか、バッテリーの後ろ側に1つ、リアオーバーハング部に2つの、合計3つの道具箱を搭載。キャブの天井部にも「袴式デッキ」と呼ばれる道具箱を搭載。さらにスペアタイヤラック上部にオフセットスタンション用収納スペースも備わるなど、豊富な収納スペースが自慢だ。

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