憧れのボルボFHに初搭乗!! 現役トラックドライバーによる感激のインプレッション

最大の難所・碓井峠越えで実力検証

 車庫から1時間ちょっと走ると、最大の難所ともいえる国道18号線碓井バイパスの上り坂があります。

 関東から信越方面を目指すと避けては通れないこの道ですが、上り坂が10km以上続き、最大勾配は8%に及びます。おそらく全国の幹線国道で最難所ではないでしょうか。

最大の難所・碓氷峠に挑む
最大の難所・碓氷峠に挑む

 上り区間に入ると、さすがにシフトを「M」に入れマニュアル操作を……。でも、どうやるの!? 変速スイッチがどこにあるのかわからなくて探してしまいましたが、マニュアルの変速スイッチはシフトノブの右側にあり、親指で操作するようになっています。

 一度スイッチを見つけてしまえば操作は簡単で、この日の条件だと9速1600rpmで40km/hで安定して上ることができました。上りでは、変速の速さが際立っていて、ちょっと勾配が緩むと10速に入れることも簡単です。

 浅間サンラインは浅間山麓に穿たれた道路で、信号も少なく幅員も充分ながら大きく起伏します。上り勾配は一部マニュアルを使いつつ楽々ながら、急な下り勾配では補助ブレーキの性能に物足りなさを感じます。
 
 補助ブレーキはステアリング右側のレバーで3段あります。同じレバーにトレーラブレーキのアイコンがありますが、これは停止時しか使えないらしく、ちょっと意味不明です。

ホテル並みの快適ベッドでぐっすり睡眠

 8号線をひた走り、石川県に入ったところで仮眠します。ベッドの柔らかさはまさにホテル並み。この日は熱くも寒くもなかったので、エンジンを停止し、朝までぐっすり眠りました。

 翌朝荷物を降ろし、帰りは空車で同じルートを戻ります。往復796km、給油量330L、区間燃費2.41km/Lでした。往路で燃料メーターが4割くらい減りましたが、空車の帰路はほとんど動かなかった印象です。

 総じて今回乗ったボルボFHはやはり快適です。欧州車なので、操作系に不慣れな点は多々ありますが、慣れれば問題になさそうです。社内には他に日野、いすゞ、UDのトラックがありますが、次も乗るならボルボが良いと思います。

 USBソケットにライトニングケーブル介してiPhoneを接続すると、ちゃんとスピーカーから音楽が流れるんですよ。忘れずにライトニングケーブルまで回収して、ピンチヒッター運行終了です。

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