岡山国際サーキットで新型スカニアに試乗してきました! その1

岡山国際サーキットで新型スカニアに試乗してきました! その1
スカニアジャパンでは、2018年4月に発売したトラクタに引き続き、今年9月からリジットトラック(単車)の発売を開始しました。その新型スカニア・リジットトラックのメディア試乗会が10月18日に岡山国際サーキットで行なわれ、その模様は12月10日発売の「フルロード」第31号で多賀まりお氏が詳しく報告してくれることになっています。この岡山国際サーキットのイベントは、翌10月19日にはユーザーを招いての発表・試乗会が行なわれたのですが、何と本誌の「トラックドライバー通信」でお馴染みの桃園宮稀仁さんも参加する機会を得たそうです。桃園宮さんは九州の運送会社に勤務するベテランドライバーです。このほどその際の試乗記を投稿してくれましたので、以下3回に分けてご紹介させていただきます。
10月19日に岡山国際サーキットで新型スカニアの完成ウイング車の試乗会があり、これに招待して頂いたので参加してきました。
スカニアジャパンでは、トラクタに続いて大型単体シャシー(リジッドトラック)でも新モデル「NEXT GENERATION SCANIA(ネクスト・ジェネレーション・スカニア)」の販売を開始していますが、これに日本トレクス社製のドライウイングボディを合わせた完成車も用意されます。
前日にプレスを集めて発表会を行ない、当日は私のようなユーザー側の人間を集めた発表会と試乗会を兼ねたもので、私としては、前モデルのキャブから新モデルのキャブに変更になって、一番気になっていた運転席周りの操作性や居住性を体感できる、非常に貴重な体験となりました。
私は午後からのチームに分けられていましたが、早めに現地入りをしたので、会場に展示されていたトラクタヘッドR450のスリーパーキャブ・ハイルーフに触れることができ、その豪華さを知ることができました。しかし、まだ午前の部のイベントが終わっておらず、説明を受けることはできません。
そのかわり、上り坂になっているエントランス前のコースで、試乗車がその前を通り抜けるときにどんな音を発しているのかを外から聞く機会を得ました。当日、試乗車は10台用意されていて、10tのウエイトを積んだモデルと空のモデルとがありました。その全ての台数のエンジン音や排気音を聞いても、その差をほとんど感じません。
これはつまりエンジンにかなりの余力があり、高負荷時においてもエンジンは無理に動いていないということになります。それだけゆとりのある運行ができれば、運転手の疲労も軽減できるのではないかと思いました。
さて、午後の部の時間になり、その中で3組に分けられて、それぞれがスカニアの商品説明とサービス説明と試乗に分かれ、私の試乗する時がやってきました。
ここで試乗車のスペックを紹介しておきましょう。今回は2種類の駆動系を用意していただきました。DC09型の直列5気筒360hp/1700Nmと、DC13型の直列6気筒410hp/2150Nmの2種類のエンジンに、12AMTを組み合わせたものです。
シャシーは、フロントに315/70R22・5、リアには275/70R22・5のサイズという70扁平タイヤを採用した、低床シャシーに分類されるもので、駆動方式は6×2です。前モデルに在ったフロント315/80R22・5、リア295/80R22・5の中低床シャシーはラインナップから無くなり、またフルエアサスペンション車のみとなりました。
キャブは前モデルにも設定のあったRスリーパーキャブ・ハイルーフに加えて、Rデイキャブ・ノーマルルーフ、および新モデルにはPデイキャブ・ノーマルルーフが用意されました。これに伴い前モデルに在ったGキャブは無くなりました。購入時にユーザーが選択できるのは、キャブとエンジンの組み合わせだけとなり、そのバリエーションは6種類となります。
                                                                         ……つづく…… (桃園宮稀仁)
左はR410、右はP360 (車両写真は多賀まりお氏撮影)

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