タンクローリの製造工場に行ってきました

タンクローリの製造工場に行ってきました

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誰でもタンクローリという車は知っていると思うが、タンクローリがどんな構造になっているか、どんな造られ方をしているかを知っている人は少ないと思う。「フルロード」第3号の「働くクルマの大図鑑」では、このタンクローリを取り上げる予定で、先日の関西出張では極東開発工業の三木工場を訪ね、このタンクローリの製造工程を取材させてもらった。

従業員数約450名のこの三木工場では、タンクローリと共に塵芥車、フックロール(脱着ボディ)、コンクリートポンプなど極東開発の看板商品である特装車が製造されている。ウイングやバンなどのカーゴボディの製造工場は今やマスプロ化しているが、特装車に関しては手造りの余地が残されており、その意味では断然興味深い。

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その工程を大雑把にいえば、アルミ板や鉄板を曲げて筒状のタンクの原型を造り、前後に蓋を溶接してタンクを造るのだが、積んでいる液体の動揺を防ぐため、中には防波板が設置されている。特に石油類を運ぶ危険物ローリでは、法的に1室の容量は4キロリットル以下に制限されるなど、「移動タンク貯蔵所」として厳格に消防法の適用を受けている。

また、ガソリンや軽油、重油、灯油などを混載するのが一般的なので、油種を分ける仕切り板も設けられている。危険物ローリの種類は、2キロリットル積みの小型ローリから28キロリットル積みのタンクトレーラまでさまざまだが、標準的な大型単車の危険物ローリの場合、16キロリットル積みが一般的だ。

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いずれにしても、三木工場のタンクローリの製造工程を見ると、曲げ工程や電着塗装など大幅に機械化されている工程と、タンク内の磨き工程、細かい部分の塗装や艤装などの手造りの工程が適度に役割分担をしている印象で、久しぶりの特装車メーカーの工場訪問は、「面白い!」「面白い!」を連発した実に楽しい取材であった。 (キャップ)

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