株式会社Azoopは第1回トラックドライバー実態調査として「運転中の過ごし方」に関するアンケート調査結果を発表した。
それによると、ラジオ、音楽、ポッドキャストなど音声コンテンツの視聴が8割を超え、配信サービスが台頭する中でも「ラジオ」が強い支持を集めているという。音声配信の利用者も2割を超え、新たな選択肢として定着しつつある。
長時間運転するトラックドライバーにとって音声コンテンツは、気分転換や情報収集、そして日々の習慣として、ますます重要になりそうだ。
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
資料/株式会社Azoop
運転中は「音声コンテンツの視聴」が約8割
物流DXプラットフォーム「トラッカーズ」を開発・運営する株式会社Azoop(アズープ)は第1回トラックドライバー実態調査として、全国のトラックドライバーを対象に「運転中の過ごし方」に関するアンケート調査を実施した。
その結果、運転中に音声コンテンツを利用している人が全体の8割を超え、なかでも「ラジオを聴いている」が最多の約4割となった。また、ポッドキャストなどの音声配信も2割を超え、トラックドライバーの間で新しい音声メディアが浸透している実態も明らかになった。
約8割が音声コンテンツを利用
今回の調査で、運転中に何らかの音声コンテンツを利用していると回答した人は全体の81.9%だった。運転中の「ながら聴き」として、音声コンテンツが圧倒的な支持を集めている。
現代では音楽配信サービスが普及しているが、運転中の行動として最も多かったのは「ラジオを聴いている」で39.8%だった。従来のラジオメディアが長時間運転を行なうトラックドライバーから依然として強い支持を集めていることが明らかになった。
音声配信は約2割のトラックドライバーが利用
ポッドキャストや YouTube などの音声配信を利用している人が21.6%に達し、「音楽を聴いている」(20.5%)を超えたことも注目の結果だ。
人気ジャンルは「趣味・ライフスタイル」「エンタメ・トーク」が多く、理由として「運転中の気分転換になるから」「運転中の眠気覚ましになるから」といった声が挙がった。従来のラジオに加え、オンデマンドで聴ける音声配信サービスがトラックドライバーの新たな選択肢として定着しつつあることがうかがえる。
ラジオ番組の人気ジャンルは「トークバラエティ」
ラジオ番組のジャンルで人気だったのは、「トークバラエティ番組」が最多(57.1%)で、次いで「音楽番組」「ニュース番組」となった。これらのジャンルが支持される理由については、以下のような声が寄せられた。
●「運転中の気分転換になるから」
●「最新の情報を得られるから(ニュース・交通情報など)」
●「昔からの習慣だから」
●「単純にその内容が好きだから」
●「運転中の眠気覚ましになるから」
「気分転換になる」「内容が面白い」などの理由が特に多く、トラックドライバーにとってラジオは移動時間を快適にする運転の”相棒”とも言える存在になっていることがわかる。
好きなラジオ局は「FM系列」
好きなラジオ局では、JFN系列(TOKYO FM系など)がトップ。次いで独立FM局(FMヨコハマ、BAYFM、NACK5など)、その他FMローカル局と続いた。FM局の人気が高く、地域密着型の番組にも根強い支持が見られた。
長時間運転を乗り切るコツ・眠くなったときの対処法
長時間運転を乗り切るコツとしても「音楽やラジオを聴く」が最多となった。また、「おせんべいを食べる」「ガムを噛む」など、咀嚼による眠気対策も多くの回答が寄せられた。
眠くなったときの対処法については、「ラジオや音楽で気分転換」に加えて、「こまめに休憩を取る」という回答も目立ち、多くのドライバーが安全運転のために積極的に休憩を取っていることが判明した。
他には「トークで笑えると眠気が飛ぶ」「好きな音楽で気分を上げる」「噛み応えのあるものを食べると目が覚める」「15分~30分程仮眠をとる」といった声が挙がり、ドライバーが様々な工夫で長時間運転の安全性を確保していることが明らかになった。
BGMとして人気の音楽ジャンルは「J-POP」
音楽を聴いている人の中で人気のジャンルは「J-POP」が圧倒的。好きなアーティストとして「Mrs. GREEN APPLE」「サザンオールスターズ」「Mr.Children」「BUMP OF CHICKEN」などの人気アーティストから、「矢沢永吉」などのレジェンド、さらには「リンキン・パーク」「レディオヘッド」などの洋楽まで多様な回答が寄せられた。
「運転中の気分転換になるから」「単純にそのジャンルが好きだから」という理由が多く、運転中に気分を上げたい、なじみのある音楽を楽しみたいという意識がうかがえる。
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